どうなるソウル市水素バス
来年予定のソウル市水素バス37台運行は取り止め
そいじゃ ”クリーンソウル” はどうなる? やっぱり無かったことに
先月30日、ソウル市と産業部などによると、産業部は住民の反対が理由で、25日、ソウル市に江西公共車庫地水素生産基地の対象敷地の指定の取り消しを通知した。 ソウル市はこのため、来年水素電気バスの運行が中断される危機に直面すると、直ちに「異議申請」を出すなど反発した。
▲試験運行中の水素電気バス、実は電気だけで走っているというウワサも
ソウル江西区開花洞(トンデムング・シンソルドン)所在の江西公共車庫地はこの5月、江原道三陟、慶尚南道昌原市とともに産業部の'水素生産基地構築事業'対象地に選定された。
ソウル市が積極的に進めてきた同事業は、ソウル市が敷地を提供し、韓国地域暖房公社が水素生産施設、現代自動車とソウルガス公社が充電施設を担当する方式で進められる予定だった。
ソウル市は当初の計画通り、今年12月の7台に続き、来年30台の水素の電気バスを運行するため、別途水素生産基地と充電施設が必要な状況だ。 これに江西公共車庫地水素生産基地で1日約1200kgの水素を生産して水素の電気バスの運行に投入する予定だった。 産業部は3ヵ所の施設を皮切りに来る2022年まで全国計18ヵ所に水素の生産基地を確保する計画だった。
しかし、江西区(カンソグ)水素生産基地の建設は、地方区議員のキム・ソンテ議員と住民たちの強い反対に直面し、座礁の危機に置かれた。 産業部が住民の反対に直面すると、説得作業をまともにせず、ソウル市に指定取り消しを通知したものだ。
産業部はまず、実現可能な対象地を選定するなど、ソウル以外の地域から水素生産基地の建設を実施するという立場に旋回した。これで産業部の ’水素生産基地構築事業' 対象地から消え去ったわけだ。
これをめぐり、国会に予算編成が係留されていて、来年4月の総選挙を控えた敏感な状況で、当該地域の国会議員と住民の反対にぶつかると、事業推進が負担だという理由で公募事業指定の取り消しに乗り出したという解釈も出ている。
キム議員も住民の反対意見を基に、ソウル市と産業部に公文書を送り、「水素生産基地および充填所の設置について、事業対象地域を選定するにあたり、江西住民を対象にいかなる説明や協議もなかった」とし、手続き上の問題や安全性検証の不行き届きなどを指摘し、水素生産基地の建設計画を直ちに中止するよう求めた。
産業部の関係者は「当初今年6月の生産基地を着工する予定だったが、地域の請願のために失敗に終わった」「来年12月とした完成時期を到底間に合わない、十分な協議を経て、水素生産基地支援対象の選定を取り消したこと」と話した。