何度目かの高純度フッ化水素酸国産化のウソ
ちょっ それニホン製じゃね
ペットボトルすら国産化していない韓国にびっくり
産業部は「これは日本の輸出規制に対応し、韓国企業と政府が協力して成し遂げた初の自立化成果だ」とし、「ソルブレイン(SoulBrain)が高純度フッ酸工場施設を増設して生産量を拡大したことで、国内のフッ酸供給安定性が確保された」と強調した。
ところが公開された写真はニホン企業のステラケミファ社の製品だった。
ご存じのようにフッ化水素はガラスさえも溶かす溶剤だ。それじゃポリ容器でイイんじゃねぇと考えるのは少し早いようだ。何と韓国にはフッ化水素などを保管できるポリ容器を作ったことのある企業が無いのだ。
たとえばコーラやサイダーのペットボトル製造ラインの韓国最大手GSカルテックスでは製造原料のプリフォームと呼ばれる材料をすべてニホンから輸入している。
国産材料では無いため、韓国国内でペットボトルの回収が上手くいかないのもこれが理由だ。
▲プリフォームと呼ばれる予備成形品、全量がニホンから輸入される
さらに驚くべきことは、ペットボトルのキャップすら韓国では製造していないのだ。ペットボトルのキャップはそのほとんどが中国などからの輸入品となっている。
昨年だけでも韓国国内で報じられた半導体材料国産化のニュースは延べ3000件を超えているが、実際には今回開発に成功したとされる企業もニホン製品を輸入してメーカーに供給してきたところだ。
新年早々にネタの尽きた韓国言論がいつもの調子で飛ばし記事を書いたものだとみることができる。
まさかフッ化水素の保管や運搬にペットボトルを使うことも無いが、韓国では国内でペットボトルとキャップぐらい作れるようになってからでも遅くないのではないかと思う。
(ソウル/みそっち)
というわけで、今回高純度フッ化水素酸を国産化したという企業はソウルの城南にオフィスを構える原料輸入ブローカーなわけです。
韓国の新聞は国民に喜ばしいネタを供給することが仕事ですから、どんな企業なのかということより、「来期の利益目標」みたいなことばかりを知らせているんですよ。
輸入が途絶えてもサムスンやSKは影響が無かったと言い張るわりに国産化成功が大ニュースなんですから今までがウソだったか、それとも今回もウソか そのどちらかということです。