金載圭(キム·ジェギュ)元中央情報部長の遺族は裁判所に再審を請求
朴正煕氏狙撃の元中央情報部長の遺族、裁判所に再審請求
自由民主主義回復のためのやむを得ない殺人だった
この入れ知恵は、また民弁だな
金載圭の再審弁護団は今日(26日)午前、金載圭の遺族がソウル高等裁判所に再審請求書を提出したと明らかにした。
弁護団はこれに先立ち、今日、ソウル瑞草洞(ソチョドン)の "民主社会のための弁護士会(民弁)" の事務所で記者会見を開き、再審請求の背景を説明しました。
金載圭は1979年10月26日、朴正熙(パク·チョンヒ)元大統領と車智哲(チャ·ジチョル)元大統領府警護室長を狙撃して殺害した後、内乱目的殺人の疑いなどで起訴され、翌年5月に死刑に処された。
弁護団は金載圭に対して内乱罪で有罪判決を下した裁判所の判決を再審で正すという立場だ。 当時、保安司が金載圭の裁判全過程を違法に録音したテープを最近、JTBCが入手して報道し、裁判内容や争点事項、被告人の供述など、新しい証拠が確保されたという。
弁護人団は、金載圭の行為は「自由民主主義回復のためのやむを得ない殺人」だったとし、当時、新軍部が政権掌握のために単純な殺人事件を内乱目的殺人事件に歪曲·誇張したと主張しました。
また、捜査の過程でキム·ジェギュらに対する過酷な拷問があり、裁判が保安司によって違法録音されたうえ、当時の弁護人は公判調書の閲覧·謄写さえできないなど、捜査と裁判の過程での違法性も確認されたと述べました。
弁護人団は、何よりも再審を通じて、金載圭の行為が司法的に再評価されることを望んでいる。 弁護団は「英雄を望むのではなく、少なくとも被告が自由民主主義の回復のために維新の心臓、独裁の頂点である朴正熙を殺害したということ、それは歴史的評価は別として、正当に司法的評価を受けたいということだ」と説明しました。
キム·ジェギュの遺族も別に出した立場文で「再審を通じて究極的に求めようとするのは判決というよりは歴史」とし「再審過程で10.26とキム·ジェギュという人物に対する歴史的議論のレベルが進化し、跳躍するきっかけになってほしい」と語ったという。
(ソウル/みそっち)
死んだあとに遺族が名誉回復などを図り名乗り出るのは韓国では日常です。流れ弾に当たって死んで血統の絶えた李舜臣将軍の遺族を名乗る血統は現在までに複数存在し、その遺品をでっち上げて文化財認定を受けるなど現在でも活発に活動していたりします。
まぁ目的は補償金や特権を受け取ることだと考えれば間違いないでしょう。
朝鮮時代には名誉回復に補償金はありませんでしたが、特権はしっかりとあったわけですから今でもそのままの考え方をしているのです。
このとき戒厳軍司令官だった全斗煥が手を焼いたのが5・18民主化暴動で、市民は軍の武器庫を襲い大暴れしていました。あれが暴動じゃないのだから大統領暗殺も民主主義の回復ダロということなんですね。
暴徒化した市民から回収した武器を戒厳鎮圧軍が運んでいる(1980.5.28)