国はお金を刷ればイイけどそれだとどうなの?
昨年民間企業借金1500兆突破 ☚ 昨年2月
だがグローバル金融危機以後、企業間の両極化が激しくなっており、韓国銀行の基準金利が上がり始めれば、非優良企業の場合、信用危険に陥るという指摘が出ている。
22日、韓銀資金循環統計によれば、民間企業の借金は昨年9月末現在、1506兆4814億ウォンで、1年前の1426兆763億ウォンより5.6%増加した。9月末基準の民間企業借金は2004年895兆5851億ウォンから2006年1008兆6802億ウォンを記録し、1000兆ウォンを越えた後、急速に増加している。
昨年9月末の民間企業借金は直前1年間の名目国内総生産(GDP)の1.46倍で、前年同期の1.39倍より上昇した。9月末基準でこの比率は2005年1.08倍、2006年1.12倍、2007年1.2倍などと上がり続けている。
借金内容別には債権発行残額が昨年9月末現在262兆5667億ウォンで、前年同期の227兆6098億ウォンより15.4%増加した。この増加率は関連統計が出てき始めた2003年以後最も高い。
個人借金900兆突破―韓銀発表 ☚ 昨年3月
グローバル金融危機で急減した個人の金融資産が史上初めて2000兆ウォンを突破した。反面、住宅担保貸し出しなどが増え、金融負債も900兆ウォンを越え、物価上昇率を考慮した家計の実質所得は5年ぶりに減少した。これに伴い実質所得が減った状況で、雪だるまのように増えた家計負債が経済不良を呼ぶ“雷管”になりうるという危機感が大きくなっている。
◆個人金融資産史上最高記録=韓国銀行が15日発表した「2009年資金循環動向(暫定)」によれば、昨年個人(家計+小規模私企業+民間非営利団体)の金融資産は1995兆6000億ウォンで、前年より311兆9000億ウォン(18.5%)増加した。
2002年統計作成以来、最大の増え幅で史上最高値を記録した。売り掛け、未収金など商取引信用とその他金融資産まで含めば、金融資産は2004兆4000億ウォンに達する。
これはグローバル金融危機で墜落した株価が昨年回復し、ファンドなど金融資産が大幅に増えたためだ。
個人金融資産(以下商取引信など除外)は2005年1400兆6000億ウォンから2007年の1714兆7000億ウォンに増えたが、2008年金融危機で、1683兆7000億ウォンに減って、昨年また増えた。
◆家計借金経済不良“雷管”なるかも=経済専門家たちは個人金融資産がこのように増えたが、家計の負債償還能力が好転したとは言いがたいという立場だ。
実際、個人金融負債は昨年末には854兆8000億ウォンで、前年より52兆5000億ウォン(6.5%)増加したためだ。商取引信用とその他の金融負債を含めば913兆3000億ウォンに達する。
個人借金を2009年統計庁推計人口(4875万人)で割った1人当りの借金額は1753万ウォン水準で、前年度の1650万ウォンより103万ウォン増えている。
また昨年の金融資産増加額の中で、半分を上回る165兆4000億ウォンが株価や為替レート変化など、非取り引き要因によったもので、株式市場と外国為替市場の変動性に左右される状況だ。
特に所得層別に見れば、低所得層は金融資産の比重が非常に低かったり、まったくないため、金融資産よりは家計の所得が増えなければ、借金償還能力は高まらないというのが専門家たちの大まかな意見だ。
だが物価上昇率を考慮した家計所得はむしろ減っている。昨年の世帯当り月平均実質所得は305万2000ウォンで、5年ぶりに初めて1.3%も減少した。
これに伴い専門家たちは家計負債問題がさく烈する前に、金利引き上げなど先制対応を通して、増加規模を鈍化させなければと強調する。
昨年国の借金359兆… 1人当り737万ウォン ☚ 昨年4月
昨年、経済危機克服のための財政支出拡大などで、国の借金が359兆6000億ウォンを記録、前年より50兆6000億ウォンも増えた。国内総生産(GDP)対応管理対象収支赤字は前年より2.6%ポイント上昇した4.1%を記録し、1998年(5.0%)以後、最も高かった。
韓国政府は6日、閣議でこのような内容の2009会計年度政府決算を審議・議決したと明らかにした。
政府はこの決算報告書を監査院の決算検査を経て、5月末までに国会に提出する予定だ。
政府決算資料によれば、昨年の国家債務は中央政府と地方政府を合わせて、359兆6000億ウォンで、2008年309兆ウォンより50兆6000億ウォン増えた。
国民1人当りだと737万ウォンに達する。これは昨年(634万ウォン)より103万ウォン増えた金額だ。
中央政府の債務は昨年の一般会計赤字保全(34兆ウォン)と外国為替市場安定(10兆9000億ウォン)等のための国債発行増加(48兆1000億ウォン)の影響で、346兆1000億ウォンを記録、前年(297兆9000億ウォン)より48兆2000億ウォン増加した。 地方政府債務は昨年13兆5000億ウォン(暫定分)で前年より2兆4000億ウォン増えた。
GDP対比国家債務比率は2006年32.2%で頂点を記録した後、2007年32.1%等で下落傾向を見せたが、昨年また上昇の勢いに転じた。
昨年の統合財政収支は経済危機克服のための追加経費編成などの影響で、前年より29兆5000億ウォン悪化した17兆6000億ウォン赤字を記録した。
家計と国の借金がGDP越えた ☚ 今年5月
大韓民国は「借金共和国」なのか。経済3主体である政府、家計、企業の3つがともに莫大な借金に押しつぶされて苦しんでいる。家計借金はこの第1四半期にも間違いなく増えて、800兆ウォンを突破した。家計借金国の借金はすでに国内総生産(GDP)規模を跳び越えた。ここに企業借金を加えればGDPの2倍水準だ。物価高が続き、金利引き上げ圧力が大きくなるだけに、「借金爆弾」はさく烈する一歩直前だ。
25日、韓国銀行発表によれば、第1四半期の家計信用は801兆3952億ウォンで、初めて800兆ウォンを越えた。2010年第4四半期795兆3759億ウォンから6兆193億ウォン増加したのだ。
家計信用は国内金融会社の家計貸し出しとクレジットカード決済による売り掛け購買を意味する販売信用を加えたもので、家計借金を現わす代表的な指標だ。
この指標には一般的に所得を増やそうとする目的の事業者金貸し出しは除外されている。したがって、実質家計借金はこれより多くならざるをえない。
家計借金に国の借金を加えれば、1194兆8000億ウォンで昨年の名目GDP1172兆8000億ウォンを越える。家計と政府の借金だけでも、国家の年間経済規模よりも多いという話だ。
昨年末基準でも、家計借金と国の借金の合計は1188兆2000億ウォンで、すでにGDPを上回っていた。
カン・ソクフン誠信女子大教授(経済学)は、「名目GDPは国民経済主体の家計・企業・政府が一年間に稼いだ付加価値の合計、すなわち総所得と見られるが、家計と政府が返さなければならない借金だけを加えても、1年間、国民経済全体が稼いだ金より多い状況」と説明した。