ソウル最新"振り弁"情報通信⑭
2PMニックン飲酒運転記念にニックンらしいのが出ていたドラマ関連のお店を紹介するね♪
ドラマのロケにも使われた人気店なんだけど ココ http://www.missleecafe.com/
(※これはCNBLUEのチョン・ヨンフと少女時代のソヒョン出ていたMBC放送の「私たち結婚しました」ちう番組だそうです)
このあいだまで5000ウォンだったのがちょっと上がって5500ウォンになりました。
最近のソウルはいきなりモノの値段が上がるので油断は出来ませんよ、名前は "思い出の弁当"っていうの、でもニホンのみんなには振り弁って言ったほうがわかりやすいよね。
紹介されていた写真によると "麦3割のご飯少な目"+"生焼き目玉焼き"+"薄切りスパム焼き"+"大量のキムチ"+"希望により海苔も"というのとおつゆがやってきます、最初は"各パーツ"がきちんと入っているか確認するようにしましょう、パクッと食べちゃって「オモニ~中身足りないニダァ~」って騒ぐ人を見かけることが出来ますよ。
食べ方がわかんなくても大丈夫っ、ちゃんと振り方まで書いてあるんです
メニューについてくる "お店自慢の伝統的振り方指南" ってあります
スパムが5切れ 半熟目玉焼き 海苔 2種類のキムチ 熟成しちゃった古キムチと歯ざわりのいい中国産のキムチを使っています
注意:途中で空けないこと、
①弁当箱をしっかり両手で持ちあたまの高さまで上げます(←ココ大事)
②最初は左右に"中身の移動"を確認するように、(左右の人に気をつけてね)
③しかるのち"激しく上下に振るべし"
우 로 3 번 잔 우 로 3 번 3回振る
흔 들 읭 흔 들 읭 Shake~~ みんなでいっしょにフレフレ~~
④あとはどうぞお好きなだけお召し上がりくださいな
c(-。-,,)c)~ お茶入れても美味しいよ ☆
韓国振り弁のちょっとイイはなし
韓国起源の振り弁の歴史は1970年代に始まります、つかの間の平和な時代がきたことにより学校教育の再義務化(朝鮮戦争中に教育は無かった)と633制のような学制が敷かれます、しかし国中はどこもとても貧しく弁当持参の出来ない家庭が大半でした (現在のソウルも似たような状況です) そのため小学生は短縮授業の半日だったそうです、当時のお弁当は弁当箱こそ現在でも見ることのできるドカ弁タイプですが隙間なくサツマイモなどがそのまま詰め込まれていたりキムチや小魚が申し訳程度に添えられている程度のものでした。
▲卵焼きが食卓に登場するのは1970年代になってから
時にはハンカチ落としのように
さて弁当の格差という問題が起きたのです、特にソウル市内の高等学校などでは
"全員弁当交換日"や"豪華弁当禁止" さらには"弁当内容検査チーム"まで作られる始末だったといいます、格差の是正のために"標準型弁当"も模索されたし共同調理という大釜まじぇマジェ生焼きビビンバ風というのが試されたのもこの頃です
▲ひとクラス30人の弁当をまぜるわけにはいかない、学級内の生活班で昼食時にお弁当を取りまとめる試みも行われたが発想の転換でお弁当の格差は無くなる事になる
持ち寄った弁当をひとつにすることで少しでも格差のない昼食時間が出来ると本気で考えていたよ
そうした中で比較的弁当の人気の高かった生焼き卵+キムチという弁当を混ぜていた高校の教師(現市長?)により、弁当を開ける前に振ることにしようという提案が持ち出され、これが新聞記事1976年京郷新聞によって紹介されると一躍、韓国の国民食となったのです。
時の政府は広がる貧富の格差是正の為にある決断をすることになりました。
“すべて、まじぇまじぇするべし” 時の大統領だった朴正煕は国民に命じました。
当時でもアジアで唯一の軍事独裁政権だったアノ国ではお茶碗や皿といった“高尚”な物の使用を再び禁じたのです、ニホン統治時代に伝えた茶碗や皿といった文化を否定したのです、しかも麦メシを食えっという統制型麦食検査や麦食奨励日が設けられました。 ※この頃米自給率は60%程度
その結果、茶碗や皿に哀愁を抱く一部過激分子の手によって1979年に粛清されました
▲芋とアワとひえでありおかずはサワガニと豆のごった煮という、いつの時代かわかんない弁当も展示されていた。
やがて戦後の復興のために遅れていた農業政策が軌道に乗り始めたため主要副菜である白菜の国内需要分が100%になったのもこの頃です、当時、中国や東南アジア諸国を始めニホンからも古米古々米を輸入していました。韓国の主食のコメの生産高が戦前の水準に戻るのには1990年代まで待たなくてはなりませんでした。
(創作:みそっち)
▲振る前のようす
地下鉄3号線安国駅6番出口を出て、そのまま西に(地図では左に)直進します。
2階。黄色い看板の入口が目印。徒歩約3分です
参考:http://blogs.yahoo.co.jp/illuminann/7011365.html 韓国お弁当の歴史