偽障害者団体を名乗り後援金数億ウォンを常習詐欺
障害者団体後援金騙り詐欺 60代は執行猶予
寄付金を集めたい募集案内メールを送り700人から3億5千万詐取
罪質は不良だが生計型犯罪と判断 韓国じゃ執行猶予は実質無罪
偽障害者団体を名乗り後援金数億ウォンを受け取った60代女性が懲役刑の執行猶予を言い渡された。14日、法曹界によると、ソウル北部地裁刑事4単独のイ·ジョングァン部長判事は常習詐欺、私文書偽造などの疑いで起訴されたA氏♀（61）に懲役2年、執行猶予3年を言い渡した。
A氏♀は夫と共に2009年2月から昨年3月まで肢体障害者のための寄付金を集めるとし、計708人から後援金3億7千591万ウォンを受け取った疑いで起訴された。 A氏♀が主導的に詐欺行為を行い、夫は口座開設などを助けたことが調査で分かった。
障害者ボランティア団体のボランティアのふりをして被害者に寄付金募集案内メールを送る手口が動員された。 「障害者が直接作った物品を記念品として送るから後援金を送ってくれ。 後援金は障害者の生活の質を高めるために使われる」という内容だった。
寄付金を出した人々には記念品として靴下、手袋などを送った。 しかし、記念品の大半はA氏が過去に靴下工場を運営しながら残った在庫品だった。 被害者から横取りした後援金の大部分は、A氏の生活費として使われたことが確認された。 製品包装に障害者まで雇用しながらも人件費支給額はきわめて少ないと伝えられた。 A氏♀はまた、後援金を受け取り続けるために寄付金領収書を偽造した疑いも持たれている。 実際、彼女♀はある障害者団体でも働いていたこともあったという。
裁判所は「被害者の善意を利用した犯行手法と詐取金額を見れば、その罪質が非常に不良だ」として「公正で透明な寄付金品募集と使用に関する社会的信頼を害する結果を招き、究極的には寄付文化全般を萎縮させる恐れがある」と判示した。 それと共に「被告人が実際に得た利益は毎月26万~52万ウォン程度で生計型犯罪と見ることができる」と量刑理由を明らかにした。
（ソウル/みそっち）
執行猶予刑の猶予が解かれたことは無い。
執行猶予刑はそれで完結する一つの刑罰なので、執行猶予期間中に別の犯罪をしたからと言って懲役刑がやってくることはありません。執行猶予が宣告されたのに執行猶予期間中に別の犯罪で処罰されることはあっても、刑を加重することは、前科があったら罪を重くするのか？という反論をうけて国民感情が爆発するのですね。 そいじゃ執行猶予3年の3年って部分はどいう意味なのかというと、韓国の法曹界でも判断がむつかしいらしく、3年すぎたら前科もチャラにするニュアンスのようです。
