納涼怪談 韓国の怪談②
2017年の厳選再掲載
新 韓国の怪談②
「韓国人は、死後の世界を考える文化が無い」、「韓国人にとって、墓は晴らすことができなかった恨みの場所でしかない」 byシン・シアリ
最近はYoutubeなんかで手軽に見られますが、ニホンでは毎年この季節になると稲川淳ニとか、耳袋とか心霊体験特集に樹海や廃墟なんていうのがテレビに登場します。 韓国にも似たような番組があるのでしょうか?
う~~ん ソウルではKBSやSBSなどのテレビ番組欄をみても心霊とか怪談番組って無さそうです。(ソウル/みそっち)
◇ ◇ ◇
ファイル㉑ 凍りついたくちびる
そんなある日のこと ソウル江南で店員をしている女性、仮にA子さんとしておきましょう
A子さんは地方から上京してそのままソウルに居付いたタイプのひとで、学生時代からそのまま同じワンルームに暮らしています。
安物のドアをあけ、部屋に入ると、日中でも日の差さない彼女の部屋は夜も10時過ぎというのに何だか〝ムッとした臭い〟がしています。臭いの素は雨降りだった一昨日脱いだ衣類です。へやの中は散らかり放題なんですね。
A子さんは今日もいつものように着ていた服をベッドの上に投げ捨て途中のコンビニで買ってきた缶ビールで軽い夕食にします。
ふと部屋の明かりがぼんやりとしたその瞬間
ドンドン ドンドン
壁を叩く音がします
その音がさらに大きくなってゆきます
ドンドン ドンドン
「またとなりの人かな」なんて思いながら気にも留めずにいると今度は廊下の方から言い争う声が聞こえます
「▲※◎★오른怒! §Θ■=친!!야간~」
A子さんは飲みかけのビールをぬるくならないように冷蔵庫入れると、そぉ~っとドアを細めに開け外の様子を伺いました。
まあ何ということでしょう、バットを手にして血走った眼をした韓国人風の人物がそこにいるではありませんか。
A子さんは、「またとなり部屋で痴話げんかしてるのかな」 なんて思いながら、しばらくじっと外の様子をうかがいました。
まだ言い争う声が聞こえてきます、すると今度は天井のほうで ドスン バタン まるで何かをひっくり返したような音がするではありませんか。
A子さんは「今度は上の住人が暴れてるのかな」と思いながら不気味なシミの浮き出た天井を眺めてため息をつきました。
※韓国の天井はコンクリート材に直貼りのクロス仕上げが多い
ひとしきり騒音が収まると、A子さんはふと思い出したように冷蔵庫から飲みかけのビールを取りだしビールを口に運びました
その瞬間A子さんのくちびるが凍りつきました。
ガタガタ ガタガタ 何ということでしょう
外のようすをうががっていたわずかな時間のあいだに飲みかけのビールが凍ってしまったのです。
A子さんはしかたなく、飲みかけのビールが飲みごろに溶けるまでじっとそこで待っていました。
(ソウル/みそっち)
ということなんですよ、韓国では建物の壁や床が薄いですからね、ちょっと歩くだけでミシミシを音がします、ほんのささやき声だってお隣には筒抜けなんですね。
すると被害者根性の権化とてもいうようなのばかりの国ですからいきなり壁を蹴り返したりするのです。
そうこうするうちに金属バットを持ち出して廊下を徘徊するのや、警察に通報するのが出てくるんですが、韓国の警察の基本方針は〝万事不介入〟ですから被害者宅にはやってきますが、決して騒音源には近づこうとはしません。 廊下の金属バットだって〝危ない奴〟と思うのはこちらの勝手で「職場対抗の草野球があるから素振りをしてるんだ」と言われると返す言葉が出てきませんよ、「練習の邪魔をするのか」と胸倉を掴まれるようなことの無いように警察は気にも留めませんね
さて、凍りつく冷蔵庫ですが、まず一人暮らし家庭に冷蔵庫はほとんどありません。それでも最近では、備え付けのビルトイン式の小型の冷蔵庫が登場しています。あの製氷室がむき出しになっているタイプですね。
冷蔵庫って熱を出すんですよね、それも意外と高カロリーなんです。もちろん冷すより外のほうが熱くなるのは常識なんですが、エアコンの室外機を部屋の中に設置するような国ですから常識なんか通用しませんけどね
そんなところに飲みかけのビールを入れておいて、ドアの外側で繰り広げられる韓国の日常を、細く開けたすき間からずっと見ていたら時間がたつのも忘れて見入ってしまってビールが凍ったというハナシです。
怪異現象なんていうのが日常の中に普段から存在しているので韓国のひとはそういう番組なんかには興味無いのでしょうね ふひひっ
◇ ◇ ◇