天安艦事故の監査 “はじめに魚雷ありき”
監査院と軍の正面衝突であらわれた真実
‘魚雷襲撃説’を完成した監査院、信じてもかまわないだろうか?
監査院の処罰要求がスゴイ でも全員無罪は伝統
監査院発表、ありのままに信じてもかまわないだろうか
すみに集まった軍、‘魚雷攻撃兆候なかった’告白
監査結果の疑問点と新しい反転
魚雷のほか他の原因はあってはならない?
‘魚雷襲撃説’を完成した監査院、信じてもかまわないだろうか?
(プレシアン/キム・ジョンデ/ 2010/06/23)
監査院の処罰要求がスゴイ でも全員無罪は伝統
監査院は6月10日天安(チョナン)艦事件監査結果を発表しながら合同参謀議長をはじめとする国防部と合同参謀の政策·作戦系統の職務遂行に対する問題点を赤裸々に表わした。監査院が懲戒を要求した25人中には軍の序列1位である参謀本部の隊長をはじめとして将軍級だけ13人、星が27個だ。
単一事件でこの程度の懲戒規模は93年一心会事件以後最大規模だ。
国防部と合同参謀は監査結果に強力に反発した。 14日に当時の合同参謀議長はこれに対し抗議して退役志願書を提出した。
今回の監査院中間発表と一部言論の報道は去る3月26日天安(チョナン)艦事件が発生する当時、軍は‘危機措置班’も招集しなかった‘遊ぶ軍隊’、飲酒後指揮をしないで就寝した‘酒に酔った軍隊’、文書を操作して虚偽報告をした‘嘘をつく軍隊’だったとのことだ。 果たして事実であろうか? その程度で軍は堕落したのだろうか? そして言論が監査の前後の脈絡に対する深い考察なしで軍の規律弛緩だけをたたきまくったことは果たして実体的真実に接近したことだったのだろうか?
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▲監査院パク・シジョン行政安保監査局長が10日天安(チョナン)艦沈没事件関連グ軍の対応実態監査中間発表をしている。(c)ニューシス |
監査院発表、ありのままに信じてもかまわないだろうか
キム・ファンシク監査院長とキム・テヨン国防長官は6月11日それぞれ国会天安(チョナン)艦特別委に出席して相反した主張を表出した。 特にキム長官は監査院の発表が軍の特性を無視した一方的な判断であることを主張した。
※キム・ファンシクは国家情報院長に キム国防長官は外郭団体関連で浪人中
日曜日である13日に大統領府でキム長官は要人秘書官、安保特報、外交安保首席3人と隊長級軍要人を協議して、その直後イ・ミョンバク大統領に会った。 キム長官がイ大統領に“監査院発表中に一方的で歪曲された部分に対しては国防部が婉曲に反論する。”と話したし、イ大統領は何の反応を見せないことによって国防部の天の命令を黙認したと見られる。
私たちがここで関心を持って注視したいのは監査院の監査の意図と軍のまぬけな反論だ。
監査院は最初事件発生当時に北朝鮮潜水艦の魚雷攻撃情況を軍がわざと無視して事態を安易に処理したということに焦点を置いている。 これと関連した指摘では、爆発音を聞いたという哨兵報告を握りつぶした点、魚雷襲撃と判断されるという束草(ソクチョ)艦の報告をわざともれた点、束草(ソクチョ)艦が射撃した黒い物体は鳥群れでなく半潜水艇である可能性が高いという点、北朝鮮潜水艦の攻撃の可能性に対する特殊情報(SI)があったのに備えない点、事件初期に国防部が安易に認識して危機措置班も招集しなかった点などだ。
これに対する軍の反論は当然事態の初期に魚雷攻撃で認識できなかったという点が主流をなしている。 監査院発表直後以上の合同参謀議長はある月刊誌とのインタビューで“万一魚雷に当たったのが確実だったとすれば、議長として私の措置ががらりと変わったでしょう。 敏感な部分だが、天安(チョナン)艦を殴った奴は上がったから、敵潜水艦や潜水艇基地をすぐに殺ればそれだけです。 交戦規則上‘比例性の原則’これでしょう”と話した。 この話(言葉)はその当時には‘魚雷攻撃であると判断できなかった’という証言で読まれる。
すみに集まった軍、‘魚雷攻撃兆候なかった’告白
遅れて呼ばれたキム・テヨン国防長官も11日天安(チョナン)艦特別委で“最初3月26日夜、大統領府地下壕で開かれた安保関係長官会議で‘座礁’似た報告があって…”として事実上座礁の可能性を意識していたことを認めた。 初日安保関係長官会の後大統領府は言論に“北朝鮮仕業ではないようだ”と話した。 天安(チョナン)艦沈没が敵の攻撃による‘安保事態’でなく暗礁衝突や材質疲労破壊、流失した機雷爆発と同じ‘災難事態’で性格が事実上傾いた計算だ。
実際に合同参謀は監査結果に対して事件当時天安(チョナン)艦が‘何かに殴られた’というものが原因を推し量れる、報告を受けた内容の全部だと反論した。 時間帯別で海軍の報告内容を見れば‘破孔が形成されて50%浸水した’ ‘60%浸水した’という式だった。 最前線と後方の北朝鮮軍は平穏なだけだった。 この時‘破口’と‘浸水’という座礁を連想させる単語が使われた点で知ることが出来るようにあえて対備態勢を格上げさせる必要性は提起されなかった。 非常事態を発令して軍事作戦を進める必要がなかったとのことだ。
結局すべての情況は事件初期には大統領府と国防部·合同参謀にとって‘座礁’に傾倒するように戻っていたわけだ。
ところがここで魚雷の可能性に対して確信することになった時というのは天安(チョナン)艦艦尾が引き揚げされた翌日である4月16日だと国防長官は明らかにしている。
第1,第2延坪(ヨンピョン)海戦など今まですべての北朝鮮の挑発があった時は必ず‘兆候’というものがあった。 ところで今回はそんなことが全くなしで北朝鮮前後方は“特異動向なし”繋いだのだ。 ここにはもちろん世界最強の韓米対潜水艦浸透連合合同演習中であったし情報資産が動員されたはずだ。
このように見れば船体切断面があらわれてそれを見て何かヒントをつかんで捏造計画に着手して‘決定的証拠’という天安艦襲撃記念魚雷推進部破片が発見(あるいは準備)される前まで現政権は天安(チョナン)艦事件を‘災難事態’に準じて管理したのだ。
監査結果の疑問点と新しい反転
ところがここで重要な真実が明らかになっている。 一部言論が軍が初期に“天安(チョナン)艦沈没が座礁だと話した”というのに対して軍は“絶対そのようなことがない”として頑強に否認してきた。 しかし実際に監査院が介入するとすぐに“魚雷だと察する情況や報告はなかった”と抗弁することだ。 一見紛らわしく見えるが軍が既存の立場を自らを否定するところまで進んだという重要な反転だ。
ところで監査院発表はこのすべての状況を“初めから魚雷襲撃の可能性を認識して管理するべきだった”という方向で事件を再構成した監査だ。 このような‘逆転’意図が内在した監査は監査課情で魚雷で見るには釈然としない反証を意図的に避ける。 例えば“水柱は目撃されなかった”というペクリョン島哨兵の陳述があるという主張に対して最初から監査対象でないという理由で調査さえしなかった。 その結果哨兵が目撃した‘白い閃光’が堂々と100メートルを越える水柱に化けたのにこれに対し対しては何の疑問も提起しなかった本当おかしな‘真実糾明’だ。 これは情報世界で絶対ダブー視される意図的‘情報選択’だ。
結局不完全な推定に対して検証の機能を遂行した監査でなく、‘魚雷襲撃判断’を迷った軍に対する懲罰の意図に進行された監査に違わない。 ここでもたらされた問題点は国民的疑惑解消とは距離が遠い‘疑惑膨らませること’になって、ひどく話せば‘新しい操作’で感じるようになることもある。 さらに保守言論までも監査院監査と民軍合同調査団発表の間で矛盾する点まで憂慮して筆者と同じ主張をしている(中央日報2010年6月21日付参照).
魚雷のほか他の原因はあってはならない?
魚雷襲撃説に対して依然として疑問を提起する参加連帯が公安機関と右派言論の袋叩きをむかえる間、多数の軍人も同じ理由で処罰にあうアイロニーが広がっている。 その上5月20日、合同調査団が発表した物証は発表5日前に引き揚げされたのだ。 初めから物証に対する綿密な分析冗長性なしで粗雑な推定を混ぜて発表された調査結果なので初めから弱点は無数にあらわれた。 ここに比較的慎重で理性的に対処した一部軍人に対する処罰がより増せばどんなことが起きるだろうか? よく考えるように軍は決して単一な実体ではないのだ。
ただ魚雷だけを叫んで他の可能性は全部消していく昨今の世論集めは近ごろ見るのは難しかった社会的狂気で発展する兆しだ。 この血なまぐさい場所は明らかに真実糾明とは距離が遠い一つのカオスだ。 それが今‘科学’の名前で進行中だ。 天安(チョナン)艦事件に対する全面的な再調査が必要な理由だ。
キム・ジョンデ/外交安保大好き《ティエンディ フォーカス》編集長
(翻訳 みそっち)
アノ国の監査院なんて "犯罪発覚"~"責任転嫁" という仕組みでしか機能しないですよね、原因がわからなかったけど"座礁事故"じゃないと言い張る軍関係者と"キタ朝鮮の仕業"としたい監査院、そういった構図だと思うんですが、 気になるのは"国連安保理"に持って行っても"相手にされない水準"の調査報告書を抱えてワシントンまで行っちゃったひとら 彼らって"勝つ見込み"があったんでしょうか とにかく国連安保理では“キタ朝鮮の関与は無かった、” というのが結論ですし、天安艦襲撃記念魚雷部品を探してきちゃうような能力やとんでもない魚雷図面を脳内入手しちゃったり
とにかく魚雷襲撃説以外はダメッ っていう意見統一までのゴタゴタが面白いんです また探してみるの