韓国は隠れて暮らす人にも基礎年金を支給
居住不明の老人10万人に迫るが、実態調査は'なかなか進まない'
韓国では隠れて暮らす人が推定40万人以上もいる
見つけ出したら基礎年金を強制支給するぞ はぁ?
[ソウルミーナ]京畿道に住むA氏(66)は2007年借金を負って隠れて暮らす羽目になった。 債権者と出くわすかと思って家の外に出なかった。 基礎年金20万ウォンを受け取る妻が得た部屋が彼の生活半径のすべてだった。 居所を見つかるかと恐れて'居住不明者'で暮らすことを気取った。 (アウトロー:法律の外で暮らす人)
Aさんは、居住地が明確でないという理由で当時、住民登録法によって、住民登録が抹消された。
しかしどこかに住んでいても、'死んだ人'扱いするのは問題があったとして2010年居住の不明の登録制が導入され、A氏も居住不明者に転換した。
昨年末A氏の妻に国民年金公団から電話がかかってきた。 公団の職員は"居住不明者に登録されていても基礎年金を受けることができる"、夫の年金を申請するように勧めた。 人に対する警戒が激しかったA氏はひどく反対した。 債権者が気づいて襲ってくるか心配になった。 (韓国では債権者が襲って来るらしい)
しかし、生活苦でしょうがないため、結局、基礎年金を申請した。 夫婦合算年金約32万ウォンが毎月振り込まれている。 このお金をもらうため、毎月、住民センター職員の居住の確認の電話に応対し、A氏はしきりに"ありがとう"と話す。
ソウル東大門区で居住不明者に登録されたB氏は借金のために数年間、健康ランドを転々として生活している。 六十が過ぎたのに家族との縁を切って買って久しい。 3年前から居住不明者'発掘'業務をしてきた区役所の職員が、昨年、曲折の末に彼の居所を聞き出した。 職員の勧誘でB氏も基礎年金を申請した。 やはり毎月居住の確認電話を受けて、どのサウナにいるのかを教えている。
こんなふうに自分の家はおろか住む所もはっきりしない居住不明の老人が今年9月現在、全国に9万4700人もいる。 全体の居住不明者46万7000人の20%を占めている。 ソウルのある自治区の関係者は"社債(消費者金融)を使用したり負い目があって本人がわざわざ姿を消した場合がほとんど"とし、"居住不明、登録制が導入された後、5年間連絡がつかない人が多い"と話した。
行政自治部の住民登録人口統計を見ると、居住不明の老人は2010年7万7696人、2012年8万3077人、2014年9万872人など増え続けている。 これらのうちA氏とBさんのように基礎年金を受けるようになった人は0.2%にもならない。 昨年保健福祉部と国民年金公団が見つけ、基礎年金を申請させた居住不明の老人は159人だった。 8万604人はまったく連絡が取れなかった。
居住不明登録制は疎外階層が大部分の既存住民登録抹消者の基本権を保障するために導入された。 居住不明者も選挙権を持って一定の要件になると健康保険や基礎年金を申請することができる。
住民登録上の居住地ではない他の場所で居住しているということが確認されれば、毎月居住の確認を通じて基礎年金を支給する。
しかし、居住不明の老人に対する実態調査はきちんと行われていない。 福祉部の関係者は"野宿をしたり、死亡届が届いていないため、居住不明者に登録された場合もあって居住不明の老人を対象に福祉政策を展開するのに限界がある"、"毎年居住不明者調査をして連絡される方々に基礎年金の申請方法を案内するが現在としては最善"と話した。
(翻訳:みそっち)
65歳以上の高齢者、毎月受け取るよう基礎老齢年金の受給要件(資格と金額)
65歳以上の高齢者、毎月受け取るよう基礎老齢年金の受給要件(資格と金額)
朴槿恵(パク・クンヘ)政府で65歳以上のすべての高齢者に月20万ウォンの基礎老齢年金を受けることができるようにするという公約を掲げました。 現在、65歳以上の高齢者639万人のうち447万人が対象である。このうち、国民年金を月30万ウォン以下で受けたり、国民年金の加入期間が12年にならない406万人は20万ウォン全額を受領することになる。残りの41万人は、国民年金加入期間に応じて支給される。国民年金受給額が月30万ウォン以下の場合加入期間にかかわらず、無条件月20万ウォンずつ受け取るもので、2014年度7月1日から施行されています。
っというようなバラマキ公約があったので任期のあいだは月20万ウォンが支給されるのですが、国民年金受給者は受け取れる金額が減額されます。そのほかいろいろな事情もあってなかなか税金の無駄遣いとかいう批判は減りません。そんなわけでなるべく受給者がいるように見せかけるため居住不明のお年寄りを探し出して基礎老齢年金を押し付けるのです。そうしないと予算化したものが中に浮いちゃうのです。
ちなみにこうした居住不明者を探し出すのに掛かっている費用というのが1件あたり600万ウォン程度だということですから壮大な無駄遣いを応援したいですね。
ちなみに、自己意思でお隠れになっているお年寄りは20万ウォンもらうよりも債権者の方が怖いので隠れたまま出てくることはありません。
こうしたお年寄りのほかにも自らお隠れになっている居住不明者というのが40万人以上もいて、変死体で見つかって身元が判明すればひとり減るというしくみなので人口統計などはかなりいい加減らしいのも韓国っぽいですよね。
たまに自分が誰なのかも証明できないお年寄りが見つかることもあるわけですが韓国では戸籍の復活ではなくて戸籍を作っちゃうということが比較的簡単にできるので、そういう人もかなり多いようです 戸籍はお役所と裁判所が許可すれば即日決定します、生年月日や名前も自由に決めることが出来るので利用者のひとはとても多いようです。
逃亡者はどうなっている?
借金や警察の指名手配などから逃れているとカードが発行できませんから生活は現金だけになります、それでも携帯電話を買うことは可能らしくてそういう人でもケータイだけは持っているというのも韓国の特徴でしょう。
また通帳を作ることもできないので給与振込の仕事もできなくなっています。
とにかく不便な逃亡生活ですが債権者や警察に見つかる事を考えるとやっぱり逃げちゃうみたいですよ。
韓国では運転免許証は有効期限が7年とか10年(適性検査は別にある)なのであまり気にしないかもしれません。ただ警察につかまると国民登録番号で前科を調べられたりするので出歩かないほうがいいですね♪
※運転免許証が気になったので有効期限をみてみるみな