ソウル名物の垂れ幕が週替わりでスゴイ
町のいたるところたなびく韓国名物”不法垂れ幕”
区役所が1日に1千枚ずつ撤去しても 金曜日の午後6時になれば、再び掲げられて
[ソウルミーナ]道を歩いてみると、交差点や歩道橋、街路樹の間や交差点などに垂れ幕がはためいている。 マンションの新築や周辺の商店街広報、政党政策を知らせるまで、その内容も多様だ。
▲集められた違法横断幕、違法だが罰則は無いらしい
不法広告物なのに罰金が科せられないので、毎日のように垂れ幕が再びかかる。 他の販促物より価格対比広告効果が良いからだ。 区役所の公務員たちは都市美観と安全を理由に、不法垂れ幕を随時撤去する。 それで垂れ幕が集中的にかかる時間帯は区役所の公務員らが退社した金曜日夕方6時以降から日曜日までだ。
撤去した垂れ幕は廃棄物で焼却される。 垂れ幕をリサイクルしている緑の発電所には、1日に1千枚を超えた垂れ幕が入ってくる。 撤去したその場に誰かまた他の垂れ幕を掲げるだ。 4月の総選挙を控えて政党別政策広報文句が盛り込まれた横断幕も登場するものだ。
(翻訳:みそっち)
韓国のネットサイトではポップアップ広告が非常に目障りですが、ソウルの街では”横断幕”がやたらと目に付きますよね。それでも薄汚れた横断幕が放置されていないところをみると誰かが定期的に入れ替えをしてるのかな?って思いますよ。
ところが実際には街灯や街路樹、ガードレールなどにくっついているハングルの横断幕は区の条例などによれば違法なのだそうです。 でも罰則規程が無いので業者さんはアルバイトを駆使して撤去されるそばから次々に設置するんですね。
お値段は30万~50万ウォンくらいでナイロン製の原反に直接プリントアウトします
お急ぎなら”待ってるあいだにできます”とか”特定のロゴマークなどもネットで拾えればフルカラーでOK”とか”ファイル形式で原稿を送信”、”文字原稿入力の際に立ち会いで素早く対応”とかの文句が踊っています。
▲選挙シーズンがやってくるとこういうのが増える支持政党などで
国内与論が分裂して社会生活が停滞するのもこの時期になると多い
撤去するお役所仕事は金曜日に終わるので金曜日の
夕方になると一斉に横断幕が張り巡らされるらしい
▲選挙がらみばかりではなく整形手術のお知らせとかも多いです
▲横断幕の設置は通常2人ひと組になってはしご係と荷物係に分担されます
何かの商品が60~20%セールとか
▲無償給食中止反対というのもすぐにできる
左右に棒はついていてロープで固定するタイプ
▲火災被害住民臨時居所、こういうのもすごく早い
あらかじめ作ってあるものではなくさっき作ったもの
海兵隊友の会でも自分の居所を知らせるためにこういうのをすぐに作る
こうした規格化された横断幕があちこちにある、セヲル号のテント村
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不法広告物の後には6個の区庁'わいろ公務員'
広告物設置後公務員に写真転送、後任公務員にも'引受引継'
[ニュースミーナ]バス停留場や陸橋、街灯と電信柱に商業目的の広告物を付着する行為は全部不法だ。 不法広告物付着行為は当然最大500万ウォンの過怠金を払わなければならないが不法広告物が絶えない背景には金を受け取って目をつぶって後を見た公務員たちがいた。
ソウル6個の区庁(江南(カンナム)、松坡(ソンパ)、瑞草(ソチョ)、麻浦(マポ)、鍾路(チョンノ)、中区(チュング))の取り締まりチーム公務員11人が最近2年の間、広告業者1人から受けたのは金品だけで7千万ウォンを越えたし、江南(カンナム)区庁のある7級公務員は一人で4千万ウォンを取りまとめたことが明らかになった。
広告業者イ氏は2011年7月から昨年4月まで屋外広告物を不法に付着しながらソウル市内6個の区庁取り締まり公務員たちに7,800万ウォン相当の金品およびもてなしを提供したことが警察の調査であらわれた。
イ氏は現金100万ウォンが入れられたドーナツ箱を区庁公務員に与えたり、公務員の子供の卒業式や結婚式もきちんと取りまとめた。反対に一部公務員たちは該当部署を離れながら後任者にこの広告業者を紹介させるなど引受引継を通じて持続的に関係を維持した。
これらはイ氏が不法広告物を設置した後 写真を撮って該当公務員に文字に送れば現場取り締まりなどを行う時イ氏の広告物を取り締まり対象から抜いた。
実際にある区庁は2009年8月の一ヶ月間、イ氏が設置した不法広告物58件を摘発したが、摘発された公務員が業務を引き受けてからは4年間摘発された件数がただの6件に終わった。
公務員たちは裏金を取りまとめた後取り締まり記録を消したり、摘発した広告物を減らして過怠金を割り引くこともした。
業者代表と互いに”アニキ、お前”で呼んで人事発令が出れば後任公務員に紹介もして持続的に関係維持を してきた。
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大判プリンターによるPOP出力サービス
ソウルの街ではどこでも見かけることの出来る"横断幕"、ちょうど5月のメーデーでの大量受注がひと息ついてところにお邪魔した、場所は明かせないが市内の某所にある工場では まだ見たことの無い"スローガン"が並んでいた、その光景は、まさに新しい時代の先駆けとも言える広告合戦そのものだった。
インタビュー : ネト ミナ
△何人ぐらいで会社をなさっているんですか
工場関係者
だいたい80人ほどですね、24時間休みなしだけど交代制でフル稼働していますよ
△これまでにどのような受注が記憶に残っていますか
やはり昨年の大統領選挙のときの3つ巴(みつどもえ)だったのが大変でしたね、それというのも各陣営から同じ時期に大量の発注があって、ええ韓国中のプリンターを総動員してそれでも足りなくてニホンまでデータを送ってプリントアウトしたりとか。
△以前はどのようなお仕事をなさっていたんですか
路上配布用のチラシが主体でしたが警察の取り締まりも厳しくなりました、いまでは官公庁からの受注も増えて、警察にも顔が利くようになりましたよ。
△おしごとをしていての成功の秘訣とかがありましたら
やはり以前は手書きだったのでしょうがお客からの要求もあってもっとキレイに出来ないかという相談があったんです、もちろん大判プリンターの価格が安くなってきたりしたのもよかったですね、うちでは独自の編集ソフトを開発したりもしています。
0.9×5m(10枚以上) 大判垂れ幕1枚あたり のぼり(棒付き)
5,900ウォン!! 0.9m×1mあたり3000ウォン スタンド式看板
▲警察の4大悪追放キャンペーンの横断幕は各警察署の部分の差し替えだけで大量に受注できたという (しんちゃんは無料出演らしい)
▲この時期よく見かける横断幕も"ナイロン製の原反"に直接プリントアウトしてオーダーメイドの完成だ、 このサイズで40万ウォン程度
こうした用途にも柔軟に対応するらしい
http://file.agora.media.daum.net/pcp_download.php?fhandle=N1dCVkVAZmlsZS5hZ29yYS5tZWRpYS5kYXVtLm5ldDovRDEwOS8wLzE4LmpwZw==&filename=SDC17994.jpg
手書き風ではなく、文字通り手書きの横断幕もわずかに存在する
대형현수막 족자현수막
大判プリンター 枚あたり 最小費用で!最大の効果! 軸物 垂れ幕
2,000ウォン 0.9×1.2m
1時間100mの高速出力 10枚以上 3,000ウォン
キャンペーンといえばすぐに思い浮かぶのが横断幕などの広告媒体だ、とくに韓国人のDNAに深く刻み込まれているとされる集団型デモ行進にはこの種の横断幕は欠かせないものとなっている。
しかし、一方では政府や警察側への批判を文字にすることにも抵抗があるという、この業界もここ数年のあいだ倍々ゲームのように同業者が増えたし、値段は半々ゲームのように下がってきている、大規模なところでは海外からの受注も視野に入れた企業展開をしているところもあるという。
ところがこの手の大型プリンターもほとんどが外国製品であり素材となる原反なども中国などからの輸入に全量をたよっているのが現実だ、 今後輸入価格が上がったりすればそのままコストが上がることになる、
またこうした屋外広告物が美観を損ねるということも取りざたされている、屋外掲示物についての法整備が進まない中で増え続けているこうした業界にも寒風が吹き始めている。
(翻訳:みそっち)
韓国型社会では、政権がかわるとそれまでのが全否定されるわけです。違法広告物についても度々罰金などが取り入れられましたが、その度に”広告物の掲示の自由”というのが”人権派の弁護士”らによって有名無実化してきました。
そいうわけですかお金を出せば誰でも横断幕を作ってそれをまた別の業者に頼めば捕まる心配もなしに宣伝することができるのです。