再掲載 トイレに'常習宿泊客'
みそっちの”ソウルにびっくり”⑨
"私の家は公衆トイレ" 寒さ避けて押し寄せるホームレスら
トイレに'常習宿泊客'"公衆トイレ利用不便'の声も…
社会福祉団体、"支援センターの利用、支援要請することを"
[ソウルミーナ]氷点下の寒波が吹き荒れていたこの20日未明、4時30分ごろ。永登浦(ヨンドゥンポ)駅地下1階男子トイレで路上生活者の懇談会が繰り広げられた。 ホームレスA氏(64)など3人がコーヒーを持ったままに嬉しいように声を高めていた。 ヒーターのおかげで化粧室内部は和やかなムードが漂った。
対話を上げていたホームレスの1人が化粧室コンセントに携帯電話の充電器を連結した。 旧型前払いフォンを使用するという彼は月通信費として1万ウォンを使っていると伝えた。 主に建設現場で日雇いで働いているのに、、雇用センターを通じて雇用の紹介を受けるためには、携帯電話が必須とした。
寒い冬、ホームレスらに化粧室は体を溶かしながら知り合いと私語を分けて無料で携帯電話も充電するようすはカフェと同じだった。
▲冬の野宿者が寝て発見されている永登浦(ヨンドュンポ)ロータリーの地下ショッピングセンター2・3・4番出口の前化粧室。
一部の公衆トイレはホームレスらに旅館でもあった。 永登浦(ヨンドュンポ)ロータリーの地下ショッピングセンター2・3・4番出口の前化粧室は、その出口が24時間開放されていて、ホームレスらが未明に頻繁に出入りした。
一部のホームレスらは、お手洗いで密かに寝て発見されたこともある。 この14日午前2時30分、午前5時30分、男子用のトイレで眠っていたホームレスたちが後で発見され、追放されたりもした。
別名'常習宿泊客'もある。 警備員のキム某さん(62)は"トイレでいびきをかく音が出て行ってみると、大便器の上でのホームレスが座って寝ていた"、"出てほしいと5~6度も表明して、ようやく出ていく"とした。
さらに、"彼は何度もトイレで寝ていて発見されたホームレスだが、雪や雨がたくさん降る日には、決まって現れる"、"やせた体型にいつも焼酎ビンを持ち歩いている"と話した。
トイレで、ホームレスたちの突発行動では困惑したことが起こることもある。 汝矣島(ヨイド)公園管理事務所のトイレでは歩行用のパイプが盗難されたり、従量制ごみ袋を盗む事件が発生したりもした。
ハンドドライヤーの動作感知センサー部分にティッシュを貼っておいて暖かい風がずっと出した後、原状復帰をせず、そのまま逃げている場合もあった。
イ某汝矣島(ヨイド)公園管理事務所主任(56)は"管理事務所では秩序を取り締まるため、司法警察権を付与されて活動をしているが、無条件に争うこともできず、ホームレスの統制に限界があるのは事実"とし、"掃除のため出てほしいと要求すると公務員証を提示するように要求したり、携帯電話で顔写真を撮った後、苦情入れる脅迫したりもする"と話した。
ホームレスらは福祉施設などの統制を避けて野外生活をするが、天気が寒くなってからトイレに出入りするようになると伝えた。
ホームレスのキム某さん(51)は、"ここのホームレスたちが、永登浦(ヨンドゥンポ)駅前の横断歩道を渡って'世の中'に行く事は一ヶ月に1~2回に止まっている"、"永登浦(ヨンドゥンポ)駅一帯は、ホームレスらの'逆転共和国'"と話した。
さらに、"ここではご飯もいただけて、服ももらえるため、必ず施設に行けばいいという考えはかからない"、"天気が寒くなれば、駅舎や地下商店街など室内に入ってくるホームレスが、もっと多くなるだろう"と付け加えた。
このようなホームレスたちの化粧室生活について専門家らは、事故につながる可能性があると憂慮した。 永登浦(ヨンドゥンポ)駅近くの自活福祉センター社会福祉士A氏は"一部のホームレスたちがサービスを統制で感じ、施設で意地を拒否する場合もある"、"長屋など個人的空間を用意しても憚ったりもする"と話した。
さらに、"寒い冬、免疫力が弱体化されたホームレスたちは、寒い天候に酒を飲みすぎて一人でトイレで眠って、ややもすれば、事故につながるか懸念される"、"支援センターを訪れ、助けを要請したほうが望ましい"と付け加えた。
(翻訳:みそっち)
ホームレスがいるのはソウル駅の地下道ばかりではないのです、漢江をはさんだ向かい側である汝矣島や永登浦といったスラム街(昼はオフィス街)でも多く見かけます。
駅などではホームレスが寄り付いても宿泊できないようにシャッターを閉めて自衛していますが、一部の地下道やそこに併設されている公衆トイレなどは一晩中明かりがついていて一部には排熱を利用した暖房まであったりしているので居心地がイイのですね。
女子トイレで寝泊りし、各地で昼間から酒宴
"ソウル駅清掃員や公安業務の半分以上がホームレスらの世話"
[ソウルミーナ]1日平均20万人が利用するソウルの関門、ソウル駅がホームレスたちで悩まされている。 昨年オープンしたソウル駅新駅舎には最近、1日平均400人余りのホームレスが集まっている。 このために利用客は待合室・トイレなどを'占領'ホームレスらの顔色を伺わなければならない不便を甘受している。
ソウル市内のホームレスらはソウル駅だけでなく、地下鉄の明洞駅・市役所駅・乙支路駅などにも分散している。 しかし、空間が広く、施設が現代的なのでソウル駅は最も人気のある'居所'となっている。
"また、女子トイレのドアが閉まりました。 助けてください。" 25日午前9時。備品をこなしていたソウル駅新訳会社掃除班長イウンス(53)氏に清掃員ハン(58.女)氏が訪れた。 自分が担当する2階の女子トイレに誰かがドアを閉めたまま出てこないという訴えだった。
現場を訪れたイさんはノックして叫び声も上げてみましたが答えがなかった。 結局、鉄道公安の助けを得て、はしごをかけて中をのぞくと。 粗末な身なりの40代の男性路上生活者は、"寝ることもできないのか"つっけんどんに言い放った後、出ていった。
一時間後、今度は鉄道公社公安分室で"出入り口の方で酒宴を繰り広げていたホームレスが邪魔をしているところですので、掃除をお願いする"という連絡がきた。 現場では公安がラーメンの汁を肴に焼酎を飲むホームレス6人と押し問答をしていた。
公安が"出てちょっと風に当たってきなさい"、ホームレスらを慰める姿を見ていたイさんは"ソウル駅清掃員や公安業務の半分以上がホームレスらの世話"とため息をついた。
増えた路上生活者のために利用客たちが経験する最も大きな不便はトイレ利用だ。暖房がきいて暖かい水が出て一日中、ホームレスらで賑わっている。
お風呂や喫煙は普通で、それも床に横たわって寝たり、真っ昼間から化粧室の床に座って酒宴を行う。 このような姿に驚いて'急用'にトイレを訪れた乗客たちはそのまま帰って来らざるを得ない。
清掃員はもちろん、警乗員、警察官もこのような野宿者らの機嫌を伺うほどだ。 大声でも打ったら、恨みを抱いたホームレスが洗面台に水を流すなど怒りをするからだ。 時にはトイレのゴミ箱に火をつけたりもする。
昨年9月3階トイレを掃除したチェ某(57.女)さんは、洗濯をして床に'水浸し'で作ったホームレスに文句を一言言ったが、胸倉をつかまれる屈辱を味わった。 チェさんは"警察官を連れてきたが、野宿者はむしろ大口をたたいた。 その後は何も言えない"と話した。 待合室でも事情は同じだ。 昼時間にも待合室のイスの3分の1は酒に酔ったホームレスたちが占めている。 さらに、幼児用保育所に横たわったホームレスも目撃された。
乗客たちをさらに萎縮させるのは大小の暴力事件だ。昼に外に出たホームレスたちが一人二人と帰ってくる夜6時、2.3階の待合室のいたるところでホームレス同士で小競り合いが起きた。 同日の1日間、記者が見守ったホームレスの喧嘩ばかり8件。喧嘩が出る度に周りにいた市民らは慌てて逃げ出した。 酒に酔ったホームレスたちの戦いに驚いたチョンジェヨプ(32)氏は"普段、ホームレスらの境遇に同情したが、これはとてもひどいのではないか"と不平した。
時にはセクハラ事件まで起きているという。 昨年11月ホームレスが急に切符売り場の女性職員を後ろから抱きしめる事件が起こった。 衝撃でその職員は2ヵ月間、病院に入院治療を受けたと同僚たちは伝えた。
ソウル駅のすべてのホームレスが'無法者'はない。 掃除班長イ氏は"ソウル駅ホームレスの半分は午前5時に人材市場に出るなど、リハビリ意志を捨てていない"と話した。 しかし、"真っ昼間から酒に酔って中ソウル駅をうろうろする一部のホームレスには、特段の措置が必要だ"と付け加えた。 しかし、ホームレスらは自分たちの苦しい立場を理解してほしいという立場だ。 2階トイレでリサイクル品を収集していたホームレスのヤン某(44)氏は"日が寒くなって、することはないが、ソウル駅から追い出されれば道が絶望的だ"と打ち明けた。
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