南北協力基金の説明に訪米しよう
統一部 "公開できない” 統一部長官は来週訪米して事後承諾行脚
韓国、ムン大統領による去る17～22日の欧州歴訪で、ローマ法王の訪朝要請が事実上の社交辞令の扱いを受け、マークロング・フランス大統領、メイ英首相、メルケル・ドイツ首相などには北朝鮮への制裁緩和を要求したが拒否されたことで国際社会からの反発が予想されるが、国内でも与野党と青瓦台の立場の食い違いから平壌平和宣言の履行とそれにともなう予算化の承認が難航している。
まず、統一部が内容の非公開で提出した南北協力基金事業費のうち、3,500億ｳｫﾝ程度が南北鉄道と道路事業に策定されたものと明らかになった。
具体的な金額が公開されたのは今回が初めてだが、統一部は、南北間の交渉を控えており、明らかにしなかったとして論難がおこっています。
あっちの民主党パク・ビョンソク議員からの指摘も続きました。
ジョミョンギュン/統一部長官：「私たちの交渉内容を事前に相手に知らせることが交渉に望ましくないので...」
予算案プライベートが国会無視という話も出てくる中で、このような大規模な予算編成自体が対北朝鮮制裁共助を阻害する恐れがあるという指摘も出てきます。
これにともない統一部は8日、来週13日か14日から17日までジョミョンギュン長官が予定通り、米国日程を行くと述べた。
しかし、米北ハイレベル会談が延期され、朝鮮半島の平和体制の構築にも赤信号が点灯している状況で、米北ハイレベル協議延期により、ｷﾀ朝鮮との約束である鉄道の着工式の準備を滞りなく準備する意味を明らかにした。
この当局者は着工式の準備と関連して、「（南北間の）合意事項が支障なく行われるよう関係省庁関係機関、次いで国際社会協力も含めて申し上げる」と具体的な内容は明らかにしなかった
ジョ長官の訪米を契機に「鉄道の着工式など南北経済協力に南北間の合意された事業が滞りなく進むよう、韓米間の調整を含めて続行していく」と明らかにした。
（ソウル/みそっち）
韓国には与野党と大統領府のそれぞれがゴタゴタしているわけです。ムンは大統領だから与党とＯＫってわけじゃないのです。
韓国では各省庁(韓国では部)の長官の人選は大統領の思いのままです。そんなお気に入りになると与野党の相手もしなきゃなりません。統一部の長官と言ってもノムタンのころに統一部の開城工業団地の資金援助局長程度で、ムンが出てくる時までの10年間の経歴なんかは良く分からないような人ですから、与野党からの受けもよくありません。（これはすべての閣僚に共通しています）
韓国政府による平壌宣言でアメリカが米北交渉から立ったところにのこのこ出かけていくという宮仕えは大変でしょうね。そしてかれも韓国人ですから、飛行機に乗る前から訪米の成果について結論のひとつも考えていることでしょう。
そしてアメリカの対応が、握手ひとつ程度の、これまで通りとなれば帰ってきてから「統一部長官の訪米不発」なんてことになるわけです。そうなれば韓国のメディアはより一層 ”アメリカ不要論” なんかを書き立てるわけですね。
ワクワクしてきました。
