EUの炭素排出規制で韓国車は解体価格へ
スペインで起亜の電気自動車...突然の販売中断は?
来年から炭素総量規制強化でエコカーの販売登録は来年にしなきゃ
現在の主力販売車はスクラップ価格になるしかない
起亜イベリア法人がスペインのすべての代理店に送った公文書によれば、電気自動車とプラグインハイブリッド車に対して今月から販売をせず、今年末まで登録もしないように書かれています。登録を来年にしてくれという内容です。
起亜車がEUが自動車の炭素排出規制に無策で対応したため販売数量に規制が掛かったのです。来年から、各メーカーが販売する自動車の平均炭素の排出量はkm当たり95gを超えることができません。
炭素排出の多いSUV車ばかりをラインナップしてきた起亜自動車のガソリンやディーゼル車の中には基準に入る車が一台もありません。
しかしこれに違反すれば、1g当たり95ユーロ、お金で12万ウォンの罰金を払わなければなりません。
そのため電気自動車とプラグインハイブリッド車の販売比率を上げる必要があるのです。しかし現在のラインナップでは起亜車が来年に払わなければならない罰金が3千億ウォンに達するという見込みが出ています。
このため、炭素車の排出量が少ないエコカーの登録を来年に先送りし、排出平均値を下げようという意図があると見られます。
というわけで、見出しにつられて読んでみたらそういうことなんですね。
ところが現地のスペイン語報道では「電気車の販売を先送りすることはできない」「別の制裁を検討している」ということのようです。
2018年に6万台くらい売れて市場占有率5%くらいの起亜車は現在の販売比率のままでは罰金が3千億ウォンだそうですが、売り渋りへの制裁は600億ウォンくらいになるようで、とにかく現在の炭素排出規制に対応していないラインナップが解体価格になるということに戦々恐々しているってことですね。