候補者に前科が多いが有権者はどうなのか
ソウル市長候補13人のうち5人が前科者
中央選挙管理委員会の登録結果には前科がずらり 前科持ち候補者の総合博覧会
驚いちゃいけない、2017大統領選挙の時には13人中9人に前科
24日、中央選挙管理委員会によると、前科記録が最も多いのはペ・ヨンギュ新自由民主連合候補だった。 ペ候補は09年、詐欺罪で懲役1年、執行猶予2年を言い渡されたことを含め、不動産実権利者名義登記法律違反、偽証、商標法違反、不動産登記特別措置違反の5件の前科記録があることが分かった。
ホ・ギョンヨン国家革命党候補が公職選挙法違反で懲役1年6ヵ月の判決を受けるなど、計3件で後に続いた。 さらに、オ・テヤン未来党候補(兵役法違反、懲役1年6ヵ月)、イ・スボン民生党候補(集会デモ法違反、懲役1年)、ソン・ミョンスク進歩党候補(一般交通妨害および集会デモ法違反、罰金100万ウォン)がそれぞれ1件だった。
兵役を終えていない候補は、オ・テヤン、イ・スボン、ベ・ヨンギュ候補の3人だった。
一方、去る2017年に行われた大統領選挙では現在の大統領で知られるムン・ジェインが前科2犯だった。韓国では選管の公表する候補者プロフィールには、前科の項目がある。これによれば、当時の大統領選の候補者13人中、9人に前科がある。前科5犯を筆頭にそうそうたる犯罪履歴が惜しみも無く披露されているわけだ。
昨年の第21代国会議員選挙の予備候補者のうち、664人が前科者だった。これは10人のうち3人以上に前科があり、前科10犯者が2人、殺人の前科者もいたという。
韓国では万引きや無銭飲食は基本的に捕まえることはしません。単純説諭という温情あふれる判断が普通です。よほど悪質で常習性があっても、捕まえてしまうと犯罪被害者に報復することが多いので話題性のある時だけ事件になるわけです。
たとえば飲酒運転の場合、実際に運転免許の停止や罰金刑が課せられたのは全体の10%未満で、それさえも罰金の納付はほとんど行われません。しかも歴代大統領は政権末期になると運転免許関連の違反者の恩赦を行ないます。ここで、一旦、違反の事実を認めて、チャラにしてもらうのと、そのままうやむやにするのか判断に困るところです。
※パク・クネ元大統領が恩赦を受けるためには犯罪を認めなければならないが、本人が冤罪だと言っているので恩赦が受けられないというジレンマがある。
韓国人の犯罪者によく効く罰金刑は、これがたったの3年で時効になるので、払わずに労役場に行くよりも堂々と暮らしながら、お金がないことを言い訳にしていればやがて大統領恩赦に必ず引っ掛かることになります。
これで韓国型の ”犯罪者の無いクリーンな社会” の出来上がりです。
最近5年
執行対象
罰金刑執行内容
現金執行
労役場
社会奉仕
控除
未済
件数
460万人
310万人
11.4万
1.7万
7.3万
8万
116万
金額
22.9兆
6.1兆
3.5兆
288億
4970億
2550億
12兆
(表1)金額はウォン
その一方で韓国ではホームレス救済収容所として知られる刑務所のように、本人の自己申告によって短期の滞在が許可されることもあります。寒くなると暖かい刑務所を目指すひとがちゃんといるのです。そこで、昨年の年末、30日に最高検察庁は全国の検察庁に対し、1000万ウォン以下の罰金手配を解除するという特別指示を下した。 慢性的な過密収容を訴えてきた矯正施設に発生した混乱を考慮する一方、罰金労役留置者で発生しかねない矯正施設へのコロナの新規流入を防ぐためだった。
これによって 全国で約9万人の罰金手配者が手配解除 された。 毎月1万5000件と推算される新規手配入力措置も一時猶予される。 つまり、罰金手配された犯罪者をまとめてお目こぼしすると言う英断だった。
ということなんですね。屁でもないという社会なんですよ。