消毒車をもういちど説明します。
ソウル 人と食味わい尽くす?
ゴミだらけの国なのにハエがいないのには理由がある
[ソウルミーナ]韓国風おでんや、お好み焼きなどから湯気が立ち、吐く息と白く重なる。ソウルは十一月上旬から氷点下の寒さになった。でも街のあちこちにある屋台は客が減らない。
客は酒を飲み、隣と体を寄せ合えば防寒できる。頭が下がるのは、たいていは四十歳以上の女性主人の勤勉さだ。アーケードにある屋台の自称六十歳の女性主人は前よりも太って見えた。「たくさん服を着て、食べるのが一番の寒さ対策なのよ」と冗談めかした。屋台を出して二十年以上。「息子を育てる家計の足しにと始めたの」と言うが、子育ては終わったはずだ。昼から午前零時すぎまで働き通しの屋台が生きがいなのだろう。
初雪の日。アーケードのすき間から雪が舞い込んだ。彼女は「きれいだねえ」と見上げながら、客に出した旬の焼きハタハタを食べやすくハサミで切る手を休めなかった。
数カ月前、韓国中部・大田(テジョン)の駅前で入った屋台では驚くべきことが起きた。一台の車が屋台街に白い霧を噴射しながら通りすぎたのだ。視界ゼロとなり、テーブルの上の砂肝にも降り注いだ。
七十代の女性主人は「消毒薬さ。人体に影響はないって。平気、平気」。この、おおらかさもつまみになった。韓国の魅力は人と食。雪も消毒薬も降る屋台は両方を味わえるからいい。
東京新聞11月27日
まるで食べ残しを出す食堂がワイルドだと言っていたどこかの新聞みたいですね。
そのむかしはもっとすごかったんだ、最近になっても減らないのは衛生状態が改善されていないってこと、 特に水害常習地区のソウル近郊ではあらゆるものが感染源となります
郷愁の消毒車探訪
全国の市町村には専門の"消毒部局"があり有害虫の駆除や病原菌の除去のために日夜戦っている、その効果は疑問視されているがなかなかやめられないのが実情のようだ。
小学生たちの間では、 おならの車とも呼ばれる。 ちなみにその白い煙は、 ジクロロジフェニルトリクロロエタンと薬剤と灯油を一定の割合で混合して不完全燃焼させた煙を噴射するものである。
▲ソウルでは毎週火曜日の早朝は消毒車の町内消毒からはじまる、あまり見ることのない光景だ。
どう してなのかは分からないが今でもソドクチャを見ると、 韓国の子供たちは無条件に追いかける。 おそらく1990年以前の出生者はもちろんのこと、いくつかの90年代半ば生まれの人なら一度ソドクチャを追って行った記憶があるようだ。 さらに80年代までは、大人までが煙が体の雑菌を退けるからと一緒に走る場合もあった。
▲小回りの利く消毒液散布車もある
▲こうした煙幕散布に従事する用役者もここでは一躍ヒーローになれる
▲消毒車のメンバーはお揃いのミドリ色ベストを着用している。 本来なら公務員がすべき消毒作業も韓国では非常勤の老人らが多くつかわれている。
▲水害があったりすると消毒車は休み無く引っ張りだこになる、そのいっぽうで窓辺で買う小鳥などが変死する被害も報告されている
▲韓国ではこどもたちが争っておいかけるシーンが習性として多くみられる
最新の大型ジェット噴霧器を搭載した路上消毒車
▲高層化する都市環境に対応するため大型のジェット式噴霧器が搭載された消毒車が話題になっている
▲車載式大型噴霧器、毎秒4㍑もの噴霧量は本来海外の大型農場での農作物消毒用として開発された。都市部でこの種のクルマを運用しているのは現在でもソウル市だけである (消毒文化を東南アジアに輸出しようとしてしっぱいした)
こうした光景にみなれている韓国人は、"ターボはすごいでしょ、トウキョウには虫が多いですね"というが、虫の発生源となる都市基盤整備が脆弱なソウルとくらべるとトウキョウの街がいかに清潔に保たれているのかを知らない情報弱者がかわいそうなくらいだ。 (ニホンでは昭和30年代ころまで似たようなことをしていた)
消毒噴霧車に儀装した毒ガス噴霧車というテロ行為が心配されているようです
(これまでに散水車が糞尿を撒いたというケースは複数摘発されています。)
なんと 野球場でも薬剤噴霧中