予備軍夜間訓練で迷子
予備訓練の4人 銃を持って迷子に
銃を持って迷子になった予備軍 ここはどこ? 住民に電話を借りて深夜に帰隊
携帯は預けちゃうからね、山の中での迷子予備軍訓練…一部始終口止めの謝礼金
[国防ミーナ]軍部隊で予備軍訓練を終えて戻って人員をチェックしたら何人かが空いていました。野山に置いて来たというんです。まるでとんでもない話です。
迷子になった予備軍たちはどうなったんでしょうか? その続きがありました。
江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)のある軍部隊では、この7月の動員予備軍訓練を近くの野山で実施しました。この部隊員たちは夜間訓練を終えて夜11時を過ぎて小屋に復帰しました。※駐屯地ではなく野山の中の休憩小屋
ところが作戦後の点呼で作戦地域に予備軍4人を置いて来たということが判明しました。当時、小銃まで持っていた予備軍4人はそこの訓練場から部隊まで一時間以上を歩いて帰りました。
街灯のひとつも無い真夜中、しかも慣れてない所だから彼らは部隊に電話して位置を聞き、尋ねようとしました。しかし部隊の番号がわかりません、彼らの手掛かりはここが原州らしいこと、そこから徒歩で移動したこと。現在も訓練中であることなど。
午前零時を過ぎてようやく部隊に戻ってきた彼らは 「これ以上訓練を受けられない」 として、早期退所を要求し、大隊長は、これらのうち、3人を家に帰しました。
[予備軍、カク某さん] "住民らに携帯電話を借りて持って、電話して(部隊に)訪ねました。 (個人携帯電話)全部返上するからね"
ところが、そのあとになっても、とんでもない出来事が起りました。
3日間の訓練なのに2日だけ受けて帰宅したため、これらは、規定上、練習不参加者として処理され、再び訓練を受けることになったのです。
すると、幹部たちは予備軍たちの抗議で自分たちのミスが明るみに出ることを心配して私費を集めて予備軍3人にそれぞれ60万ウォンずつ口止め料を手渡しました。
[予備軍ユ某さん] "国防部に申告をする、そんなふうに話して…少しの事例を受けたりしたんですよ。 そのまま私たち同士でハプニングで整理をしよう…まぁまぁ"
[予備軍のチュ某] "そんなことがあろうがなかろうが、(口にしないことに)約束をしているので…。(言うのが)少し不便です。"
当時、すべての決定に責任があった予備軍訓練指揮官は取材に応じませんでした。
[当時の大隊長] "私がもう少し後に電話します。"
予備軍早期退所は練習の成果が特に優秀な予備軍たちだけで何時間早く出して与える線で厳しく施行するようになっています。
ずさんな管理に規定にもない早期退所、さらに、とんでもない口止めまで問題が絶えない予備軍訓練にもう一つ、荒唐無稽な事例が追加されました。
(ソウル/みそっち)
というのがありましてね。兵隊が迷子ですよ。しかも重たい銃を持ってますね、ところが食べ物は何も持たされないし、おそらく水筒も持ってないでしょうね。
集合場所も聞かされて無いしここがどこなのかも聞いてません。訓練終了時間もわかんない 広い演習地なんですが柵なんて暗くてわかんない 懐中電灯も持ってないでしょ。もちろん地図も無い
彼らの戦争は実戦になっても同じだとおもいますよ。
全員がペーペーの予備軍訓練中ってことになればとりあえず山をおりるしかないわけです。そして予備軍訓練の場所は人里離れたところ。原州なんて田舎出身の兵隊はほとんどいないので全員が方角も道もわからない都会育ちっ子でしょう。
そういうのが数年前に除隊して、”旧式迷彩色” にしわひとつ無いアイロンで折り目の付いた軍服をきて予備軍訓練に参加してきているんです。もちろんヘルメットは借り物で髪の毛は長髪ですね
それにしてもお泊り付きの夜間訓練ってあるんですね。
予備軍訓練イメージ
予備軍訓練の最中の彼らの身分っていうのが韓国ではかなり曖昧で、現役の軍人じゃないけど訓練中は警察も身柄保護できないっていうのがあるんです。でもそこに待たせておいてもらって原隊なり憲兵隊なりがお迎えにいくんですね。いえいえ、警察だって彼らの予備軍訓練の原隊がどこなのか調べようが無いですよ。行方不明者の出ている予備軍訓練を実施している部隊を探さなきゃなりません。
その間の捜査権も警察には無いので、どこの部隊所属なのか任意でしか聞けないんですよ。軍だって過失を隠したいですよ。なにしろ軍と部隊のやってることは軍事㋖密ですからね。
韓国軍の集団迷子事件としては1950年6月に韓国軍将兵10万人のうち7万人がひと月以上も迷子になった事件があります、朝鮮戦争ですね。特にペク将軍の指揮する義政府市にあった韓国第1歩兵師団の9700人は、集合場所を釜山っとしただけで、釜山のどこなのかも命令されずに各自が徒歩で移動しろっていうのです。結局のところ釜山に集合できたのが200人ほどだったといいますからさぞかし大変だったのでしょう。
さて迷子さんはケータイ持って無いしお金も持ち合わせがありません。これはお着替えと一緒にロッカーに入れてます。近くの民家に行くにしても ”夜11時すぎに夜間訓練を終えて” からなので周囲はもちろん真っ暗ですよ。そんなところに銃を持ったのが顔に迷彩つけて4人もやってくるなんて悪夢ですよね。
予備軍兵A「オモニ~、ヨボセヨ~、迷子になっちゃって」
おばちゃん「こんな夜中にぃ あれまぁ 兵隊さんたち たいへんぞな」
予備軍兵A「電話貸してシムニカ~」
予備軍兵A「お前 番号分かるか?」予備軍兵B「しらんぞ」予備軍兵C「〃」
予備軍兵D「番号案内で聞けばいいんじゃ」予備軍兵A「そ、そうだな」
おばちゃん「あんデマョ~ お前さんヮらはどっから来んなすったてェ~
ここらじゃ兵隊さんが良く迷子になるニダよ」
予備軍兵A「ごめん、ムリムリ」予備軍兵B「どした?」予備軍兵A「この電話機使い方わかんない、なんか数字の穴があいてるやつ」
予備軍兵B「ああ それ知ってるよ 黒電話ってやつだろ、知ってるけど使い方わかんネ」
予備軍兵A「困ったときは110番だろ」おばちゃん「イヤんだョ~112番だぁ」
予備軍訓練に限らず軍隊で迷子になると上官が怒るハズですが、最近の韓国軍ではへーたいの人権が尊重されるので ”お客様扱い” というお話しでした。
栗きんとんの大食い