大きすぎた”小型戦術車両”の運用指針
韓国型ハンビーはすべて後方部隊で運用
20年遅れて登場した韓国型高機動戦術車両 大きすぎて前方部隊から後方へ
エアコンパワステにオートマまで装備したのに運転兵には不評
[国防ミーナ]26日、韓国ノーカットニュースなどによると、韓国軍の戦術車両「韓国型ハンビー」と呼ばれる小型の戦術車両(KM1)が、7月ころより前方部隊から後方部隊に移されているという。
今年7月、第1野戦軍司令官は、一線部隊に「小型戦術車両運用指針」を通達し、当該車両をGOP地域で運行せずにFEBA (GOP後方部隊)地域で運用するように命令した。
これにより、各部隊はGOP大隊から韓国型ハンビーをすべて後方に配置した。
理由は、車両が大きすぎたことだ。このガイドラインによれば、車両の車幅が広く、窓が狭く死角が多く重量が重くGOP地域での事故の危険が大きいという内容が盛り込まれているという。
韓国型ハンビーは、既存の指揮車である「コランドスポーツ」の運用期間が残り少なくなって(2023年から淘汰)、これを代替する目的で導入された多目的車で、米国地上軍の象徴である「ハンビー」(Humvee)をお手本に開発された。
陸軍は2016年から配備を始め1/3ほど普及が完了した状態だ。2022年までに4千億ウォンを投入して合計2千台を生産。配置する計画だ。
しかし韓国型ハンビーは運転兵72%、指揮官59%が運転の難しさを訴えたりGOP地域での運用を好まないという調査結果も明示されている。
韓国型ハンビーの車幅は長さ2.2mで、既存のコランドスポーツに比べても約30cmほど広い。道路が大きく平らな都心や後方部隊では両方行き違いが可能だが、山地が険しく、道路事情が劣悪な前方部隊では両方行き違いが不可能で運転も難しい。
この広い車幅により前方部隊での両方行き違いが不可能であるなどの戦術道路での動作が制限される点は野戦運用試験評価の段階で、すでに明らかになっていた。
実際、米国ハンビーは砂漠など平地で活用されている小型の戦術車両だが続い山地が多い国内、特に前方部隊での活用が制限されることがあるという懸念があった。
それにもかかわらず、陸軍は計画通りに「韓国型ハンビー」を量産・普及してきた。前方部隊で「韓国型ハンビー」が抜ける席には、一旦、従来の指揮車両を活用して、コランドスポーツが淘汰された後には、別の民需用車両を導入する案を構想している。
(ソウル/みそっち)
朝鮮戦争以前には日帝が整備した南北を結ぶ道路が縦横にあったし、踏み分け道も38度線あたりにはありました。その道の両側を地雷原にしたので、最前線部隊へ行く道はこれまで以上に広げることができないのだそうです。
米:ハンヴィー (HMMWV, Humvee) 韓:ハンビー(Hanbee)
「韓国型ハンビー」は、最高速度時速130kmに走行距離500km、最高出力も225馬力に最大トルク50kg.mに達する。
国内配備間もない2016年の時点でアフリカの某国が韓国型ハンビーの導入を検討したという与太話がある。これによるとA国は年末までに3台を受けて運営した後、性能が検証されると追加購入に乗り出すとされ、その後音沙汰が全くない。
さらに尾ひれによれば、ハンビーの元祖である米軍も来年上半期までに200台の購入を打診してきたとする 湾岸戦争の時から活躍してきたハンビーが中止され、アフリカで運用する戦術車両に「KLTV」を選択したのだとホルホルしたことがある。この尾ひれ記事には、米軍は右ハンドルを要求しており、設計変更などが必要だ。と締めくくられており、韓国人の妄想はとどまるところを知らない状況だ。