そこにまだ住んでるってよ
立ち退きの補償が受けられない人たち
再開発なのに分け前をもらい損ねたよ そいでそこにまだ住んでいる人
不在地主も知らない韓国型不法占拠の占有権発生は20年
ここにも再開発の手が伸びてきたが、ここに数十年間暮らしてきた住民十数人はまだ移住することができないでいる。法的権利がなく、来年の春には路頭に迷う羽目になっているにもかかわらず、これといった対策がなく、気を揉んでいるという。
※場所的には現在のソウル大学冠岳校舎などのあるような漢江南岸の丘陵地の地形、むかしは禿山ばかりで、住む人も無かった、水道が引かれたのさえ1970年代
再開発区域に指定された10年余り前から多くの人々が去り、町は荒廃しました。
人通りの少ないここには壊れた家、捨てられたゴミなどがあります。
まるで廃墟になってしまったような姿ですが。
こんな所に依然として住民10人余りが暮らしております。
50年以上ここを守ってきた住民の李サンギさんは10年前に家が強制撤去されて近くのテントで暮らしています。
[李相起(イ・サンギ/山65番地住民:"行くところがなくて今ここの住民対策委事務室で寒いときはそこで寝て現在ここ(天幕)で起居をしています。"]
この人たちはここが空き地だった60年代から土地の所有者に使用料を払って無許可で家を建てて暮らしてきました。
貧しかったので賃借料という名前が顔負けするほど少ない金額を出しました。
ところでこの賃借料が足を引っ張りました。
法的争いなどがなしに20年以上をそこで暮らせば民法上所有権が生じるが、少額だった使用料のために彼らは所有権を主張できません。
暮らしてきた土地はもう建設施工会社に移りました。もうこれ以上ここに居座っても何の分け前もありません。
[ジャングヮンホ/ 山65番地住民:"多くの用役たちが予告なしにそのまま夜明けにやって来て、撤去してそんなことは記憶に残って... (気持ちがどうでした。痛いです。 その表現ができません。 私の中に持っているんです"]
この9月からは足場を設置するなど、本格的に再開発手順に入りました。
[ジャングヮンホ/ 山65番地住民:"離れない理由はただ一つです。 出て行ける財力的も何もかもないから。 苦労して暮らしたが、情が移って住民たちと。 で遠くは出れないんです"]
春が来たら住民らは追い出され770世帯の規模のマンションが建設される工事が開始されます。
(翻訳/みそっち)
住んで暮らしているのだから家賃くらい払ってるだろう、とか、税金は払ってるでしょ。すくなくとも住民登録はしてるよね。身分証は本人のだよね。etc
こういうのは韓国では通用しません。空き家の廃屋に先に住み着いたほうがあとからやって来たひとに空き部屋を貸したと言えば、それは立派な賃貸契約なので家賃がゼロであってもそこに住み続けていたりするのが沢山います。
電気や水道だって勝手にほじくり返して自分で引いちゃいます。それに罪悪感なんてものがないのです。
あの屋根がブルーシートの韓屋村の住人のうちキチンと税金をはらっているのは20%程度だそうですよ、あとの残りは住民登録名簿に名前の無い人とか、課税減免を受けているひとだそうです。そういうのだから死んでも身元が分からないんですよね。
ちなみに、韓国のお年寄りの口癖に「息子がカナダで医者をやっている」というのがあります。もちろんウソなんですが、20年くらいまえのドラマの設定だったそうです。それでも「わたしゃソウルが好きだからねぇ」と締めくくるわけです。お年寄りはなおも続けます。「むかしは外車に乗っていてね」そう話すお年寄りの手首にはクオーツのロレックスが光っています。
つまらないことで言い争いをしてきたお年寄りたちも最近ではめっきりおとなしくなりました。それでも新参者がやってくれば意地悪は欠かせません。こうしてまた1年が暮れようとしています。