風力・太陽光発電 発電量が急降下
これが韓国の新エネルギー政策㊤
風力 太陽光発電、梅雨空と土砂崩れなど自然災害に脆弱
急落した発電量も予想された懸念、壊れる風力・太陽光発電
太陽光設備の平均利用率は11.75% 風力発電量は前年同月に比べて16.6%減少
先月、梅雨と台風などの影響で、全国の太陽光施設の発電効率が急減したことが分かった。 風力発電も、設備増加にもかかわらず、昨年より発電量がかえって減少した。 気候変化などで太陽光・風力発電環境が揺れているにもかかわらず、政府が新再生エネルギー発電の比重を急激に増やしたことで、エネルギー需給不安定に対する懸念が高まっている。
長雨·土砂崩れに…太陽光·風力6分の1急減
電力取引所が管理する太陽光設備の平均利用率は11.75%に止まった。 電力取引所は全国の太陽光設備の3分の1ほどを管理しているが、ここの効率が昨年同月(14.19%)に比べて17.2%も急減した。
太陽光利用率は、設備の規模と発電可能時間を考慮して算定した「最大発電可能量」に対する「実際の発電量」の割合で、夜は発電しない太陽光発電では効率を比較する物差しとして使われる。 そして減少分は普段作動していた太陽光発電機6台のうち1台が止まったのと同じだ。
太陽光発電効率が急減したのは、先月、梅雨などで悪天候が続いて太陽光パネルが軒並み大きな被害を受けたからだ。また例年に比べて気温が相対的に高かったため、 太陽光発電の効率は日がよく入るほど高くなるが、気温が25℃以上に上がるとモジュールが過熱して、韓国では発電効率が急減し始める。 先月の平均気温は22.7℃で平年に比べて低かったが、最高気温が29℃以上の日が14日に達するなど、太陽光発電が行われる時間には概して蒸し暑かった。
ニホンでは現在主流となっている結晶シリコン型太陽電池では25℃が最適なパネル温度と言われており、一般的に1℃の上昇で発電効率は約0.4%低下すると言われている。
梅雨や山崩れなどで故障した太陽光も相当数に上るものと見られる。 今年6月30日に62台だった「不可動」状態の太陽光は、先月31日現在で93台まで増えた。 7月中に故障してすぐ修理したところは統計で集計されないことを勘案すれば、作動が止まっていた太陽光はこれよりはるかに多いだろうという予想も出てくる。
先月の風力発電量も急減した。 設備は前年対比増えたが、発電量は前年同月(186GWh)に比べて16.6%減少した156GWhに止まった。 台風などで風が強く吹き、電力取引所が発電を中止するよう出力制限命令を下したためだ。 強風が吹けば、過負荷で停電などが発生する可能性があり、風力発電機を止めなければならない。
気候変動が急激に進んでいるのに、新再生エネルギーの発展比重をむやみに増やすと、エネルギー需給が不安定になりかねないというのが普通のひとたちの感想だ。 今年の梅雨が普段より長く続いただけでも太陽光·風力発電が6分の1ほど減少したが、夏場の台風や猛暑などが今後さらにひどくなると、2011年に韓国で起きた「ブラックアウト(大規模停電)」が再び起きるのではないかという懸念も出ている。
電気が最も必要な時、新再生エネルギーは発電効率が最も落ちるということもジレンマもある。 国立環境科学院によると、季節別太陽光発電量は、春·秋·夏·冬の順に多い。 冬には少ない日射量と雪のため、夏には高温と梅雨·台風で発電量が減る。 反面、電力消費量は冬と夏が最も多く、春と秋が続く。 夏と冬に冷暖房の需要が急増したからだ。 気候変化が激しくなるほど、太陽光発電の効率は下がり、冷房需要は増える可能性が高い。
新再生エネルギーの不安定な電力需給問題を解決するための対策としては、エネルギー貯蔵装置(ESS)が取り上げられている。 ESSは、電力を保存してから必要な時に取り出して使える装置だ。 しかし、韓国製の蓄電設備は、最近相次ぐ火災事故で普及にブレーキがかかった。
太陽光パネルの設置は、自転車置き場やバス停留所の屋根を素人仕事で建てるような施工になっているので、ため息の出るような耐久性になっています。しかも避けられない自然災害には簡単に降伏しちゃうので、強風で飛んじゃう可能性はさらに高まります。
それでもヒトの金で成果を出したい自治体は太陽光発電で電気を売って、電気のメーター上では売電していることをひそかにうれしく思っていたりします。もちろん設備を設置した費用の元が取れるようなことは金輪際ありません。
こうして、新再生エネルギー先進国だと自慢するんですね。 スゴイナ