韓国はコンビニより多い不動産仲介業
今年公認仲介士試験34万人、歴代最多
実際受験者は22万7千186人、受験率66.2%。
韓国のコンビニは約4万店なのに 不動産仲介事務所は約10万も
受付人員は2016年(27万3千251人)、2017年(30万5千316人)、2018年(32万2千577人)増加を続け、昨年29万8千227人でしばらく停滞した。
今年の試験受付者の年齢は、40代32%、30代29%で、30代・40代が10人のうち6人を占めた。
一方、政府の不動産取引介入で、不動産取引市場が急激に萎縮すると関連業種の売上高は下落した。代表的な職業の公認仲介士の事務所も廃業が続いている。まず、2020年第1四半期の公認仲介士の廃業率77.9%に迫り、ドアを閉める不動産仲介業者も増えている。
統計庁によると、8月の不動産業の生産指数(季節調整)は、一ヶ月前より6.7%下落した。これは2013年7月(-8.1%)以来、7年1ヶ月ぶりに最大幅で減少した数値だ。
この指数は、今年2月に(4.4%)、3月に(-5.1%)、4月(-4.4%)、5月に(0.3%)までの騰落を繰り返した。6月に6.1%急騰し、7月に(2.5%)も増加を続け、たが、8月にはマイナスに急反落した。
不動産業生産指数は仲介手数料などの不動産業界の売上レベルを示す指標である。主にマンションの取引が活発なとき上昇し、停滞するとき下落する特徴がある。
統計庁の関係者は、「不動産市場の過熱を防ぐための政策が施行された後、8月の住宅取引減少し、それに応じて仲介手数料などの不動産の売上高が減少した」と述べた。
マーケティング市場は買い手と売主との間の綱引きが張りつめた状態で、チャーター市場では、賃貸借法施行に物件が急減し、取引成立しにくくなった。
実際、8月の住宅取引は前月比40%ほど急減した。 国土交通部によると、8月の住宅売買量は8万5272件と、前月(14万1419件)より39.7%減少した。 首都圏(4万3107件)は前月より43.1%減少し、ソウル(1万4459件)は45.8%減少した。
※そういえば公認仲介士試験の申し込み期日は8月だった
韓国公認仲介士協会によると、8月の不動産仲介業者開業は1302件、廃業1028件、休業は69件だった。廃・休業は、7月の1087件から8月には1097件に増えた。
韓国ではこのように不動産を学ぶひとが多いが不動産を飛ばすひとのほうがずっと多い、そのため不動産取引が成り立っていると言われる所以だ。
(ソウル/みそっち)
韓国では建物のほとんどが雑居ビルとなっていて、しかも店舗やオフィスだけではなく住んでいるひとも多いわけです。権利関係も想像もつかないくらい複雑になっているので、公認仲介士という職業がとても重要になっています。
雑居ビルの2坪くらいのスペースでも開業できちゃう不動産取引のスペシャリストですから韓国では9級公務員・TOEIC・修能試験と並んで、4大受験と呼ばれます。韓国産業人力公団によると、昨年の「2019年30回公認仲介士資格試験」の受験申し込みが29万8千227人でしたが、合格者は計2万7078人となっていました。そして全員ではないのが開業してほぼ1年以内に廃業するということが繰り返されているわけです。(全体としては微増だと思うが公認仲介士協会の発表なのであてにならない)
※ちなみに韓国でおなじみの家主に保証金を預けるチョンセ(伝貰)は仲介士を介さない家主との個人間の取引きなので手数料は無いけど法的にも保護されたものではありません。(最近規制が厳しくなった)
まぁ、学期はじめにはソウルに上京してくる学生が多くて、それを考試院やワンルームに押し込むことが重大事になっているので、大学街と呼ばれるあたりでは仲介業も長続きしていますが、オフィスの仲介は不景気の勢いをうけてさっぱりですから公認仲介士のオフィスに貸店舗の札が貼ってあることもよくあります。