韓国じゃホンダが大人気なんだぜ
国内二輪車市場、国産は無くスクーターはホンダが席巻
昨年9月に韓国二輪車業界は壊滅していた。輸入車が掌握した国内二輪車市場
修能試験の日になるとこの日のために買ったゴールドウイングで乗り出すのだ
[モーターミーナ]二輪車が冷遇される韓国で、唯一大型二輪車が持ちうる性能のすべてを公道上で発揮できる日がある。例年11月の第3木曜日、修能試験当日がそれである。すべての交通法規から解き放たれ、警察車両が先導することもあるという大イベントだ。
国土交通部によると、昨年、国内自動車の新規登録台数は191万台と、前年の180万台より6.2%増加した、一方の二輪車は19年の11万台から昨年は14万台へと27%も伸びた。 自動車と二輪車の伸び率は、新種のコロナウイルス感染症(コロナ19)の影響というのが、関連業界の分析だ。
ただ、違いはある。 自動車の場合、コロナ感染から安全な移動手段を望む消費者の要求と政府の個別消費税引き下げ政策などがあいまって、市場が大きくなった。 一方、二輪車の普及拡大は、コロナの影響で人々が職場を失ったり、無給休職などで生計が苦しくなった中、簡単にアクセスできる配達プラットフォームに飛び込んだ現象が反映されたものと見られる。
▲この日のために入念にワックスがけされた愛車はホンダ1800。獲物を乗せて満身笑顔のライダー
▲モーターサイクル同好会が「修能試験特別急行」の張り紙を見せている。
▲全ての信号機を無視し一方通行の逆走さえも認められてたどり着いた先は拍手の渦が待っている。
▲この日のために輸入大型二輪車を買い替えるひともいるのだ。
▲シングルシートの後席にノーヘルの受験生を乗せる時すべてのシャッターは彼に向けられる。(白バイだけどな)
さて、配達請け負いのライダーとして勤務を希望する場合、個人二輪車が必要であり、2時間の教育を受ければ現場に投入されるという。 近距離物流IT(情報技術)プラットフォーム「バロゴ」の分析によると、最近1カ月に1件以上配達を行ったライダーの数が、韓国コロナ勃発直後の昨年2月の1万3200人から9月には2万200人へと53%も増加した。つまりこれらが二輪車需要を買い支えたと言う分析だ。
国内の二輪車メーカーは整理と買収が相次ぎ、すでに国内生産は無く相手先ブランド輸入品を販売する商社となっている中、関連市場は外国企業に不動産を譲って久しい。
それなら配達ライダーはどんな二輪車に関心を持ったのだろうか。 これらは運転が容易で耐久性が良いうえ、相対的に安いスクーターを好むという。
市場調査会社「ダナワリサーチセンター」によると、昨年8~9月の価格比較サイト「ダナワ」のスクーターブランド別販売シェアではホンダが90%で圧倒的だった。 2位のヤマハは4.7%のシェアを見せた。 3位は台湾のSYMが2.0%で、中国産スクーターにハングルブランドを付けて輸入販売する国産の牙城と呼ばれる大林(テリム)オートバイ(現DNAモーターズ)は僅か1.9%程度だ。
2020年8~9月韓国国内スクーターブランド別販売シェア
韓国二輪車産業協会の排気量別統計によると、2019年の販売量の半分ほどを占めたのは110-125ccで、5万8664台が登録された。 50~110ccは2万702台だった。 二つの区間に該当する製品は価格が安く、配達用などに多く使われるため、国内外企業の競争が最も激しい。
しかし、高性能・高級二輪車に分類される250cc以上では国産車がない。BMWモトラード・ドゥカティ・ハーレーダビッドソン・ホンダなど主にドイツやイタリアなど欧州・米国・ニホンブランドが市場を分けた。
DNAモーターズ(旧大林)は現在、販売製品の70%を中国から持ち込んでいる。 現地のOEM(相手先ブランドで生産された製品を中心に輸入して昨年3万1385台を販売したのがせめてもの救いだったほどだ。 DNAモーターズの関係者は「国内生産だけでは価格競争力で遅れを取らざるを得ず、現在相当量を中国から輸入している」とした。
また、もう一つの国内メーカーであるKRモーターズの事情もあまり変わらない。 国内市場シェアは16年17.2%から19年(9月基準)5.1%へ大幅に縮小した。 KRモーターズの関係者は生産量は2019年5000台余りを最後に「現在、国内での製造量はない」とし「中国の合弁会社で製造し、OEM製品のみ輸入している。」と話した。
まぁ修能試験のバカ騒ぎはみなさんもよくご存じだと思います。そして大型二輪車の用途が他に無いこともこの機会にご記憶ください。
そういえば二輪ライダーの掲示板で、「昨年の修能試験当日獲物がなかったので、今年は誰かを後ろに乗せて走るつもりだ」というのがありました。そりゃ、駅で半べそかいている受験生がウロウロしてるわけじゃありませんから喝采を受けてカメラに映るのはごく少数なのです。そいうわけで、当日の試験開始までのわずかな時間に誰かをうしろに乗せて爆走したい>>>>こんな気持ちが伝わってきますね。 ふふ