安東河回村で伝統家屋が火災
世界遺産の安東河回村のわらぶき屋根から出火は残火整理中
土レンガでできたゲストハウスのわらぶきが漏電の疑い 火災は鎮火
今日午後1時23分ごろ、慶尚北道安東市豊川面河回村の中庭で火事が起きた。消防当局は河回村の中庭の屋根で火災が起きたという通報を受け、装備21台と人材80人を投入し、午後1時55分頃に初期鎮火を完了した。
火は現在のところ他へ燃え移っておらず、当局はフォークレーンなどを動員して残りの火を整理する予定だ。火事が起きたところは河回村内の土レンガでできた郷土民宿施設で、居住者がおらず人命被害はなかった。
※見るからに普段は工事現場で穴を掘っていそうな建設機材としか見えないものが登場している。これは韓国の火災現場ではよく見かける光景だ。もちろん韓国の普通車運転免許では運転できないシロモノであることは言うまでもないだろう。
そして注目したいのは屋根の上の消防士のヘルメットが工事現場では世界共通の黄色であるということである。普段は工事現場で建設作業に従事しながら、火災発生+重機出動の要請があったときにやってくる民間の消防団的なものなのだろうか。
黄色いヘルメットの消防団員の役目は江戸時代の火消しのように屋根に上がって破壊活動をすることが韓国の消防活動なのである。そういえば手に持っている消火ホースもなにやら細くて貧弱だ。はしごに至っては伸縮式の農家の納屋にあるようなしろものだ。
さらによく見ると手前側には見ているだけの黒いヘルメットまでいるのである。これで赤・黄色・黒がそろったことになる。すぐに調べなければなるまい。
当局は残火をすべて消し次第、火災の原因と被害規模を調査する予定だ。河回村は2010年7月より村全体がユネスコ世界文化遺産に登録されている。
安東河回村はこれまでに火災が度々発生したことがありその都度、消防設備の設置が議論されてきたが、建物のほとんどが個人の所有であるため建物ごとの消火設備はこれまで設置されてこなかった。
この狭い範囲にこれだけの民宿やゲストハウスがある。儲かると聞けば村人が全員同じことをやり始めるというまさに韓国型思考の実践である。
민박と読める看板がその正体だ。民泊の意味がある。実は住んでいるのはここの住人ではなく、ソウルの方にオーナーが住んでいて、古くなった古民家を小綺麗にしてゲストハウスに改装して、住み込みで働いてくれるひとをこのへんで雇用するという営業形態となっているらしい。 だから火が出ても、住み込みの従業員なので防火設備のことなど分からないということだ。
土色に舗装された路地にはあちこちにマンホールがあったりする。開国期のガス灯が再現されて議論を沸かしたり、ボットン汲取槽の臭突筒が斜めに生えていてニホン統治時代を再現してみたりしている ※小学生にはオンドルの煙突と教えている
現場の360°ビューはこちら http://kko.to/kPOtbbFQcN
今日の気になるは消防ヘルメットのハナシだょ
韓国の消防のヘルメット色の役割と任務
これまで現場安全点検官はヘルメットの色が指定されておらず、各市·道別に異なる色を使用した。*全羅南道(白)、忠清南道(黄色)、仁川(赤)、世宗(蛍光オレンジ)など
消防隊員のヘルメットは、火災現場で着用する防火ヘルメットと、救助・救急・生活安全など、その他の災害現場で着用する消防用安全ヘルメットに分けられる。
災害現場ではヘルメットの色によって任務が区分されるが、現場指揮官は青色で火災鎮圧隊員は黒色、救助隊員は赤色または蛍光オレンジ色、救急隊員は白色ヘルメットを着用するのであった。
指揮官の青ヘルは現場から一歩下がったところにいる
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