韓国の信用不良者⑦
信用不良者1200万人時代④
下がった信用格付け回復するには、少しのお金で何度も延滞は禁物...古いものから順番に返さなければ
［マネーミーナ］中小貿易会社を運営していたキム某さん（47）は、10年以上前に事業に失敗し、 信用不良者になった。債権者に追われながら、長い間苦労して生活していた彼は昨年、知人数人と一緒に、小規模宅配会社の形態を取ることにしたが資金を用意するのは容易ではなかった。信用不良者である彼にお金を貸すというところを見つけるのは難しかった。彼は「ビジネスをしているときは、電話の数本いれるとお金を借りるのは難しいことではなかったが、 信用格付けが低くなって完全に窓口がふさがってしまった」とし、「債務を帳消しにして信用格付けを上げようとしても方法がよく分からない」と述べた。
信用格付けは、毎月お客様の変更された 信用情報を反映して、新たに算定される。
では、下がった信用格付けを早く回復させることができる方法はないだろうか。専門家は、信用格付けを回復するための最も重要なのは、「延滞 管理」と口をそろえる。 信用評価では、大きな金額を延滞するよりも少量を頻繁に延滞することが信用格付けの多くの否定的な影響を与える。つまり、100万ウォンの金額を1回延滞した人と15万ウォンの金額を3回延滞した人がいる場合は、後者の信用格付けが良くないのだ。
市中銀行関係者によれば「延滞金額よりも頻度がより重要である。例えば、顧客が 住宅担保ローンを持っているが、延滞になって、延滞金額は高くても住宅が担保に取られているので、挽回が可能だ」と述べた。
信用格付けが低い人々の中には延滞金などを一度に返済する能力がない者が多い。この場合、「古い延滞」から一つずつ返していくのが良い。
延滞管理の次は、「債務管理」だ。負債は少なければ少ないほど良い。可能であれば自分の収入よりも高い額の融資を受けないようにしなければならない。
延滞金と負債などのすべてを返済したり、救済受けるとすぐに翌月の信用格付けが高くなるか？
そうではない。 信用評価会社 の関係者は「借金などを全部返しても、信用格付けに反映されるまでに一定の時間がかかる」とし、「格付け会社は、通常、3〜5年まで、顧客の延滞、債務情報を持って、これを信用格付けに反映している」と述べた。この関係者は、「借金を返済した後にも、金融取引を健全にするかを評価した後、信用格付けに反映し、迅速には2ヶ月に反映する場合もある」と付け加えた。
結局、自分の資産と負債の状態などを定期的に確認して、主取引銀行の金融取引実績を積み重ねていくなど、継続的に管理するほか、信用格付けを迅速に上げることができる方法はないわけだ。
信用格付けは、主に「過去の記録」に依存する。借金を返して、現在の信用格付けが良くなっても、過去にない良い記録を持っていれば融資が容易ではないことがある。ある都市銀行の関係者は「銀行に大 きく損失を負わせた顧客は、現在の 信用力が良くなっても、融資の対象に含めない場合が多い」とし、「一定期間が経過している」と述べた。
また、他の都市銀行の関係者も「貸付金 などを返さなくて損失を処理されたお客様は、通常1年ほど過ぎた後、再度取引をできるようにする」と述べた。したがって、低い信用格付けにすぐにお金を借りなければならするときは、 庶民金融機関や民間の小規模融資（マイクロクレジット）機関を利用するほうがよい場合もある。
（翻訳：みそっち）
韓国では返せないお金を取り立てるのは悪人だとされます、5年ごとに行われる徳政令と大統領恩赦があれば借金なんか気にしないというのが現在の風潮ですね。その一方でずいぶん前からの借金が返し終わらない人もたくさんいます。韓国では誰もが借金をして、それを踏み倒しているものだと思われがちですが、夜逃げや自己破産の割合はニホンの4倍程度の件数ですから人口比でもほんの10倍程度です。つまりまともに払っていなくても逃げも隠れもしていないのがほとんどだということですね。 そしてそれら”信用不良者予備軍”は毎日量産されています。とりあえず何か始めるのにお金が必要だから借りられる方法がないか探しますよね、ニホンの落語にある”唐茄子屋政談”みたいな人情話はありません。とりあえずお金を借りるどこでもいいから今日の分を借りてくる。もちろん収入はご存知のような水準ですよ、それでも”労働者の平均月給、公務員全体の平均月収が447万ウォン 労働者の平均月給 1位'523万ウォン」 実際の労働者の賃金は平均 110万ウォン程度 全労働者1429万5000人の平均年俸は2530万ウォン「女性の非正規職の平均月給 113万ウォン 韓国の労働者の労働形態別の月平均賃金は211万ウォン ソウルで非正規職は平均 133万ウォンの月給 2014年の最低賃金は、週40時間労働月108万8890ウォン”といったお話の中で”自分は最下位よりも少し上だから”っていう自己暗示で呼吸してゆくのです。
こんなご時世ですから借金がチャラになる相談も多いんですよ、借金から逃れるには”少額でも払ってはいけない、時効が延期されてしまうためだ”というのが格言になっています。
落ちると這い上がれないんだって
