前代未聞、村全体が隔離対象に
全羅北道淳昌郡、メルスで村全体を隔離…発病以来、初の事例
陽性患者が村じゅうをうろうろ 自家隔離ってなにかね?

◀レポート▶
全北淳昌に住む70代の女性がメルス1次検査で陽性判定を受けました。
この女性は先月14日から一週間、息子の自宅のある平澤の平澤(ピョンテク)聖母病院で最初の患者と同じ病棟に入院しました。
退院後、自家隔離を指示されたが、すぐに自分の家の淳昌に戻り、生活し、昨日、高熱を出して病院を見つけました。

▲警察によって封鎖された村の入口、村人全員が隔離対象だ。
[シムボギュン/全羅北道行政部知事]
"平沢で管理が徹底されていたのなら、我々に今通報がされているはず、私たちがどんな措置を取ることができたのに遅くにやっとその通知になって…。"
"平沢で管理が徹底されていたのなら、我々に今通報がされているはず、私たちがどんな措置を取ることができたのに遅くにやっとその通知になって…。"
もっと大きな問題は自家隔離指示が保護者(病院に付き添った嫁)にのみ通達され、この女性(72)が敬老堂などを行き来しながら住民と接触したということです。
住民105人が住んでいる当該村は現在、出入りが統制されています。

[村の住民]
"もどかしいです。今。その診断にならず、出ないべきなのに…。ここで終わらなければならないが、すべての状況が…。"
"もどかしいです。今。その診断にならず、出ないべきなのに…。ここで終わらなければならないが、すべての状況が…。"
特に、接触した人のうち高齢者が多く、病院を抜け出して地域社会への伝播したかどうかに非常がかかりました。
(翻訳:みそっち)

◀たぶんこんな感じ
こうした”韓国型感染症対策”にありがちな、何もしないということよりも、より一層悪質な”出歩き”をしていた背景には、びっくりするような理由があったようです。

平沢の病院で感染したおばあさんは発症前の潜伏期間中だったにもかかわらず自家隔離指示が出され帰宅しました。
これはつまり出歩いちゃダメっていうことなんですが、普段ならあまり出歩くことのないお年寄りが、”あたしゃ自家隔離なんだってよ”と触れて回ったというのです。

そして発熱から感染確定となったのですが、おどろいたのが村のお年寄りたちです、なんと村から”患者第1号”が出たというので大騒ぎです(かなり喜ばしいらしい)
▲その村の敬老堂のようす(ホンモノ)
おばあちゃん、隔離ですよ、隔離、わかりますか?
そっただこと大き声で言わんでけれ、あたしゃもうグルグルしてわがんね
そばで聞いていた嫁、「おばあちゃん、家まで送ってくから」

全羅北道地域で居住するひとでメルスの陽性判定を受けた患者はAさんが初めてだ。
Aさんは先月14日、京畿道平沢にある長男の嫁の家に上がった後、21日まで、この地域のある病院に入院して治療を受けた。 当時、この病院には国内メルス最初の確定患者が入院していた。 ※このAさんの長男が直後に発症した№15の患者
これによって、平沢(ピョンテク)保健所はAさんを自家隔離対象者に分類したが、退院の翌日の22日、無断で嫁と共に乗用車を利用して、淳昌に帰ってきたことが確認された。
Aさんは入院当時、住所地を、淳昌ではなく、嫁家の住所を記載しており、淳昌に居住しているという事実がこれまで把握されなかったという。
結局、Aさんの無断移動で105人が一緒に過ごしている村全体がメルスの危険地域に分類され、全面封鎖に達した。
保健当局は村全体に対する出入りを警察の協力を得て、統制しており、4日夜からは当該村住民たちが全員自家隔離措置された。

現在、この村の入口には保健所の関係者と地域の警察が常駐し、外部の出入りを基本統制している。
一方、メルス防疫対策本部長を行政部知事に格上げさせ、隔離者らの離脱防止に力を入れている。
◆ ◆ ◆
このおばあちゃんは熱が出て結局感染が確定したわけです、村をまるごとと病院関係者なんかも隔離対象だそうです
とにかく隔離施設なんか国中さがしてもどこにもないわけです、だから”自宅隔離指示”という方便なのですが、その意味がどうにも伝わらないんです。説明してもダメなんです、むずかしいことを説明しても理解してもらえないというのですから医療関係者のかたもさぞかしお疲れのことでしょう