
最近の更新日、2016年9月24日 21:05

[キム・ヒョンス/ソウル市麻浦区] "病院では紙になった献血証がなければ、無料の優遇を与えることはできないとしてあまりにもあきれました。"
各病院で使用した記録などが連携される電算システムを構築すればいいが、予算不足に関係機関の間で互いに転嫁し、いつ実現するか不透明です。
※韓国全体の献血の総数が308万件ということ
献血を督励ばかりするのではなく、大切な分かち合いが無駄にならないように体系的なシステム作りが急がれるという指摘です。
これについて韓国のネチズンはさまざまなコメントを寄せている
「献血ってなんか不純な動機があったりしてない?」
「輸血ってタダじゃないからね、輸血が必要な人はお金を出しても欲しいから”小売り”できるように1単位ごとにカードを発行しているんだ」
「”献血証が今すぐ必要です、協力してください”、なんていうことを寄付か何かと思っているかもしれないが、血液は金を払えば輸血が受けられる仕組みでしょ」
「ニホンでもヤクルトをくれるところがあるらしいね」
「軍隊で4回献血したけどカードはすぐに無くした」
(翻訳とか:みそっち)
韓国の献血制度をちょっと知っておこう
献血証制度というものが韓国で始まったのは1975年。それまでは輸血が必要な時にはお金を払って血液提供者を探したり買ったりしていたわけです。そこには当然のように献血という概念は無くお金と引き換えに血液を売るという商行為だったのですね。
さて、韓国では兵役があるので健康管理のされた健康そうな韓国男子が腕をまくって献血に並ぶシーンを想像するかもしれませんが、実際には軍の広報的次元で実施されることがあるだけで、兵隊からの献血というものはあまり多くありません。それどころか献血禁止地区という感染性疾病の蔓延した地域が指定されていて仁川空港やソウルのすぐ隣などの市部でも献血禁止地区に指定されていたりして。国境地区などが該当するため軍人の半数は献血不可となっているようです。
これがないと輸血が受けられない、などということはありません
昨年にはメールスの爆発的流行で医療機関の不信が囁かれましたが、それにあわせて起きたB型肝炎集団感染では注射針の不適切な使い回しが指摘されていてそのへんの安全性への懸念からも韓国では献血離れが進んでいるわけです。
