年内答礼訪問が事実上の失敗?
プレス会場も押さえたし、ソウル自慢の見学コースも調整した
到着地ソウル空港で花束を渡す役目の小学生の選考も済ませたのに
これまで予定としてリークされてきた到着後のスケジュールなども当初「すべての可能性を開いて万全の準備をする」としてきた政府だったが、いよいよ年末も押し迫って来ると、年内答礼訪問の可能性について青瓦台の関係者は、「年内答礼訪問は難しいと見られる」とし「そもそも時期をぴったり決めておいて推進したのではない。来年に予定を見ている」と述べたりもした。
北米高位交渉がいつもの失敗に終わると、ムン大統領が再び「調停」としての役割をするという期待感まで持たせた政府の対応だったが完全に政府の独り芝居だったというわけだ。
国内では何の疑問も無しに各紙が競うように具体的な答礼訪問スケジュールを予想する報道が出ることもしたが、いざ「決断」を下す北からは何の答えも帰ってこなかった。
このように米国と北朝鮮が非核化と制裁緩和を置いて意見の違いを狭めることができず膠着局面が長期化した場合には交渉力が低下し、南北関係の改善にも良くない影響を与える可能性も考慮しなければならない。
(ソウル/みそっち)
赤いじゅうたんの真相
国内で家具雑貨輸入を一手に扱う大手企業に掛かってきた一本の電話「関係者を名乗るひとから赤いじゅうたんの納期を聞かれましたよ、幅14mなんてあるわけないじゃないですか」
通常、レンタルされることが多い儀典用のじゅうたんだが、5月の板門店会談では不足することもした。
花束の小学生の準備は?
南北首脳会談雪解けムードに欠かせないのが地元小学生による花束贈呈だ。この日、両首脳に花を与えた花童2人は板門店近くの大成洞小学校に通う5年生の児童である。
両首脳が会う前にはタク·ヒョンミン大統領府儀典秘書官室先任行政官が受け取り手となり練習させる場面が捉えられたりもした。