伝統の路上ビビンバ これホントですよ
ビビンバと床食のマリアージュ
[今日のミーナ] 初夏のジメジメする季節、こんな日は積極的にお外に出るようにしたいものですね。
どこかの子供会?あるいは保育園の遠足?とも見える不思議なメンバーが懐かしの"路上ビビンバ体験"をするためにやってきました。
おやおや、韓国のかわいい子どもたちがいるのは"駐車場"かな? もうここでピクニックマットを拡げて準備万端ですよ
えっとね、これからはじまるのは"伝統的な食文化体験"というものなんです、伝統的食文化って言っても最近になって考え出されたものかもしれませんよ、それじゃ、ちょっとだけお邪魔してみようかな
▲おとなが4人 こどもは6人?どんなお仲間なんでしょうね
やっぱり伝統的食文化体験かな もう始まっちゃってました。 何が伝統的食文化なのかというとね、"路上ビビンバ"だからですよ、 ところで韓国ではお茶碗がありませんよね、ニホンでは仏壇や墓石にお供えするような金属製の容器で食べますね、大昔はシンチュウだったそうですが最近ではステンレス製品を使うんだそうです。 ※ドギーボウルといいます
これねニホンみたいに手で持って食べるわけじゃないですよね、 ちゃんと置いたままスプーンで食べるのが最近の作法だと思うと違うんですね、 まぁさておき路上ビビンバとスイカ あとはお野菜各種のようです
▲路上ビビンバはどこでもはじめることのできる伝統の食文化らしい
ニホンでもキュウリを味噌で食べるとおいしいでしょ、そういうわけで今日のメニューは路上ビビンバ、豆ごはん、野菜各種+韓国風みそ、スイカ、ってところかな おやおや、もう戦闘開始ですか
※ごはんの時に飲み物が無いというのが"韓国型食文化"の特徴、飲める水に不自由してきた文化が長く続いてきたことや生水(なまみず)に対する不信感もあって遠足に水筒ということは無い(スイカがあるからいいジャン)
▲それこそ奪い合うように食べることが民族の根源的生活習慣を示している
路上ビビンバの醍醐味はさいごに残ったところを奪い合って食べることだそうです、これは物が不足していた時代に倹約精神を身に付けるためだったともいわれますし、ニホンでいうところの"同じ釜のメシ"といった感覚なのではないかといった分析もなされているようです。
こうした韓国特有の習慣でもある路上ビビンバは現代になっても、駅地下道を住居とするホームレスへの炊き出しなどでその痕跡を見ることが出来ます。
▲きれいに食べ終わったビビンバ容器
さいごにお茶を入れてスープとしてもれなく食べちゃうのかとおもったらそういうことはしませんでした。 この容器はこのまま家まで持ち帰ってからキレイに洗います。
(きれいキレイ、ウソばっかりなミナ)
(翻訳:ネト ミナ)
▲兵隊の食べる人気メニューもやっぱりビビンバですよ
こんなにあるよ 食べないの? それは食べちゃダメ
▲今日のお食事はビビンバ、待ちきれない対面のツレはもう一心不乱にかき混ぜ始めている、すでにテーブルに並んだ多くの品々はこのあと一日数回の厨房と客席を往復することになる。
全州ビビンバの名店として韓国のグルメクムホ(ミシュランのものまね)にも紹介されたことのあるソウルのある店では最近客席と厨房を往復するパンチャンが話題になっている、取材陣がカメラを隠して撮影していた短時間の間にも店から提供されるキムチ、ナムルなどに箸をつけないケースが多く見られたし見るからにもう何度も往復しているであろう品々も散見された、
▲コチュジャンにまみれたビビンバは完食しているがテーブルに用意されたほかの品々には箸をつけた様子も無い、一度厨房に戻されるとまた新しい客のテーブルに運ばれていくのだ
客に供する飲食物の使いまわしが問題になった2004年からこの問題に取り組んできた市の衛生保健企画課によれば"飲食店側からの反対が多すぎて実現不能"とし
"客みずからが身を守るしかない"と述べた、まさに韓国の食文化を代表する事態だと言える。
すごいでしょ