minaQのつぶやき 네토미나

嫌韓(いやかん)ってホントはどうなの?

ソウルの地下道、陣地獲得合戦

 
 
ソウル駅地下のホームレス避難所
 
今年も寒い冬がやってきます。
 
 
イメージ 6[ソウルミーナ] 2011年に新しい市長になってソウル駅の地下道のホームレスが追い出されたんです、ちょうどそのころはG20(先進国首脳会議?)があって街中の浄化が進められていたんですね。
 
公式にはひとりもいないことになっている"ソウル名物"のホームレスは先進国になった韓国の急成長について行けずに落伍した人たちですよ、どのくらいいるのかというとソウル市の集計ではソウル駅周辺に470人程度ということのようです、ところがホームレスを支援するボランティア団体によればおよそ4倍にもなる1600人以上が無償給食の提供を受けていてそのうち地下道を渡り歩く無宿のホームレスも相当数含まれているとのことです。(ソウル市全体では2012年に約9000人)
 
※無償給食は市のボランティアのほかに民間のボランティア団体もあり、毎朝7時になるとソウル駅スープキッチンに走り、毎日の給食を食べます。
 
 
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▲昼間は公園で寝る、無償給食の実施情報は仲間から聞こえてくる、自給自足という都市住民のようす。
 
 
 
 
ソウル駅横断地下道
 
もともとホームレスの多かったソウル駅でもこの地下道は指折りのホームレス密集地でしたけど夜間(AM1:30~4:30)には地下道を清掃するってことにして完全閉鎖しちゃうことにして追い出しにかかったんです、ところがそのままだと凍死者がでちゃうっていうことで地下道に避難シェルターが設置されました。
 
 
 
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서울 역지구대ってかいてあるところが地下道ですよ
 
ソウル市は、冬の野宿者の事故防止のためにソウル駅交番横の地下歩道に電熱装置を備えた80人収容規模の応急救護室を設置しました 上の地図でみるとわかる灰色で横向きになっている地下道ですね、地下鉄1号線の地下道を通り抜けると去年完成したばかりの"国宝崇礼門"のほうに行きますよ。 っていっても歩いて通り抜けるひとなんていませんけどね。
そんな地下道ホームレスシェルターは通年で開設されているわけではありません
ことしも4月15日で鍵が掛けられました。彼らはまた別の通路や公園で夜を過ごすのです。 それでも11月になればまた解放されるとみて毎日この通路の偵察は欠かせない日課となっています。
 
 
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駅のコンコースから一階下に下りていくと地下道があります、いきなり行く手をふさぐのが"ホームレス保護収容所"です、なんか"貯水タンク"のような外見ですがこれが"ホームレス避難シェルター"なんです、ここはこれまでにもホームレスのひとたちがダンボールを敷いて寝転がっていたところですね。
 
 
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シェルターの内部を紹介しましょう、恒久的施設としてソウル市が地下道に設置した80人収容規模の越冬用ホームレス避難シェルターはご覧のように板敷きの部分と通路に分かれています、80人が全員横なって休めるほどの広さですが電気暖房機も設置されて中は案外快適ですよ。
 
 
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軍用毛布も完備されています、手前にあるのが敷きマットでしょうか、コンクリートの上に厚さ2インチの床材を敷き詰めたんですがやっぱりそのままじゃ背中が痛くなりそうです。
 
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ソウルのホームレスは年々増加する一方なんですよ、彼らがまず最初にすることは”住民登録証”を売ることなのです、30万~50万ほどが相場になるんですが、ワンウェイ使用としての使い捨て番号なら10万ウォン程度で取引されるみたいですよ。 ※同じ番号で再発行されますが2週間かかるんだとか
 
じつは似たようなホームレス収容施設はいくつかあるんです どこも冬場だけのオープンですが、誰でもお泊りできるわけじゃなくて一定の就職講習をうける必要があったり登録と一緒に入所中の規律に従って生活するホームレスの避難所とは異なり、応急救護の部屋は、特別な登録手続きなしに誰でも行って体を温められるようにしたということですね。
 
  
 
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ソウル駅地下道に設置された冬季越冬用ホームレス緊急宿泊施設は一日中開いているわけではありません、そうしないとそこに住んじゃうからなんです。そのため日中は追い出されちゃうことになりますよ。
 
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彼らにとって何よりも大切なものは靴である、そのため靴をまくらにして寝ることは大事なことになってくる、靴をなくすと素足で地下道の移動をしなくてはならなくなる。 靴の配給もたまにあるが現金に換えて焼酎を買ってしまうので彼らの足元は常にきびしい。
 
 
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さてホームレスの皆さんがいなくなったらお部屋のお片づけにかかります、ここはソウル市の施設ですがお掃除は民間に委託していますよ、これは毎朝のお約束ですね。 ここで困るのがおねしょのことなんです、地下通路ですが階段を上がればすぐに公衆トイレがあるんですがせっかくの寝床を取られちゃうからそこでしちゃうんですね、そのためこの地下収容施設はものすごいところになっています。
 
 
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ソウル市では勤労能力のあるホームレスのために仕事のオファーや住宅支援など積極的自活支援プログラムを推進しています。 雇用を提供し、早期の社会復帰を誘導する"野宿者自活勤労事業団"も計画されています、 これってホームレスの面倒を見る係りをホームレスに仕事としてあてがうってことになりますね。
 
昨年80人規模だった野宿者自活勤労事業団参加人員を100人に拡大することとし、当初9億2000万ウォンだった関連予算を11億9000万ウォンに拡大する計画です。
 
 
 
(翻訳:ネト ミナ)
 
 

 
 
まもなく冬になりますね あひゃひゃっ