馬昌大橋の主塔でも致命的なひび割れ発見
2008年竣工の馬昌(マチャン)大橋の主塔75ヵ所に'深刻な亀裂'
-監査院の国家基盤施設監査 危険性大きな1ミリ以上も9ヵ所発見
ずさんな安全点検にほとんど放置 精密安全診断の時は欠陥さらに増えよう
ずさんな安全点検にほとんど放置 精密安全診断の時は欠陥さらに増えよう
[メディアミーナ]慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)と馬山(マサン)をつなぐ馬昌大橋 で橋ケーブルを支持する主塔のいたるところに深刻な亀裂が発生したが、ずさんな安全点検でこれを長期間放置し、監査院に摘発された。
6日、監査院によると、去る2008年に竣工された馬昌(マチャン)大橋の二つの主塔のうち2番主塔の路面(面)から15m高さまでの外観を点検した結果、ひび割れ幅が0.1mm以上のところが75個に達し、このうち1mm以上∼4mm以下の亀裂(左写真)も9個も発見された。 全体主塔(高さ164m)のうち天板までの水面からの高さ(98m)を除いて道路の上にそびえている96mのうち一部だけ調査したにもかかわらず、このように多くの亀裂が確認されたことによって、進行中の精密安全診断ではさらに多くの欠陥が追加で確認できる見通しだ。
ひび割れ幅が1mm以上であれば最下位のE等級で、D・E等級を受ければ2年以内に補修・補強工事をしなければならない。 ところで橋梁管理主体であるA企業は2010年上半期以後、12回の安全点検をしながらも、欠陥を発見できず、異常がないことが報告し、慶尚南道もこれに対する管理・監督をきちんと行わなかったことが確認された。
監査院は"主塔の亀裂などの損傷を放置すれば、橋梁の耐久性と安全性が大きく低下する恐れがある"、慶尚南道に精密安全点検結果に応じた補修・補強及びA社に対する営業停止などの適切な措置を要求した。
大田広域市など3つの地方自治体の場合にも橋梁など20の主要施設物管理の過程で橋梁の装置の破損(右)などの欠陥を放置したり、欠陥を確認した後も、最長11年後に保守・補強工事をし、監査院に摘発されたことがある。
(翻訳:みそっち)
これはどうということもないですね、ひび割れがあった場合どのくらいまでひびが入っているのかを確認するには着色剤をヒビに浸透させて構造物の安全を確認しながらひび割れの部分を掘り取って調べなければならないのです。
その方法だと橋の強度が損なわれる可能性があるので実質的に検査は出来ないというのが韓国建築業界のお考えのようですよ。
そして韓国のコンクリート製構造物は基本的に海砂を使っています、中の鉄筋が錆びるとそこが寿命になりますが、たくさんの橋があったりして今のところ多少のひび割れ程度なら何の問題もないという問題先送りで解決しているわけです。
この馬昌大橋の橋の手前の切通し部分で鉄砲水があったのはこの間の台風の時でした
自動車専用道路でクルマの駐停車が禁じられているんですが、わりと”自殺の名所”らしいです。2008年から2015年までに29人が飛び降りています。しかも飛び降りたときの死亡率が飛び抜けて高いんですよ (一人しか助かっていないらしい)
欄干の高さが道路の安全基準と管理のガイドラインで1m決められていて相対的に低いというのも飛び込みやすい条件のひとつのようです。
この馬昌大橋は有料道路で、経営が民間なんですよ 営業損益の赤字分を慶尚南道が補填するという口約束があったのですが、お金が支払われていないというゴタゴタがあったりするという全長1600mくらいの韓国様式の橋です。
※斜張橋の2つの主塔の高さは164m、水面から天板まで世界最大の高さで68mに達する。というのが自慢だった
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