ダフ屋が挙ればお礼のチケットプレゼント
20万ウォン罰金怖くない 横行する韓国シリ-ズダフ屋
それを告げ口する観覧客、ダフ屋が挙ればお礼のチケットプレゼント
韓国の商習慣に慣れれば、あわてずにダフ屋を探せ だが、買うわけじゃない
[魔球のミーナ] "オレンジ色の上着に風除け帽子をかぶったあそこのあの人!" この28日、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場に設置された"闇販売防止共益申告センター"に寄せられたイ・ソヨン氏(24)が窓の外に急いで1人の男性を指した。
イ氏は "証拠もある" として、定価4万5000ウォンのチケットを20万ウォンで販売するという内容の録音を取り締まり班に聞かせた。 録音内容を確認した警察は出動してダフ屋をつかまえて客引き行為かどうかを追及した。
慌てた様子で "知らない"、"濡れ衣を着せて苦しめないでくれ"と、とぼけたダフ屋は録取録などの物証を提示すると、首を落とし、"一度だけ見逃してほしいと" としがみついた。
申告したイさんには 'レッド席チケット' 2枚が現場でご褒美に発給された。
プロ野球プレーオフ開始と共に闇チケットの取引が猛威を振るう中、この28日、ソウル松坡警察署が運営する '闇販売防止公益申告センター' で取り締まりの現場での出来事だ。 センターで受け付けられた公益通報は、同日1日だけで20件で、このうち11件の闇チケット販売が摘発され、19人の野球ファンが報奨チケットをもらっていった。
▲闇販売防止センターのようす
松坡警察署は今月5月27日から蚕室(チャムシル)野球場周辺の闇販売防止のため、当該センターを運営しており、これまで85件の通報で96人の市民が褒賞の恩恵を受けた。
この22日午後に行われた韓国シリーズチケット、インターネット予約はサーバに殺到し、大多数の野球ファンはインターネット前売り窓を開けて見ることもできなかった。 インターネット中古取引サイトなどにはお金を上乗せしてチケットを販売するという書き込みが多数、掲載されていた。 正常価格比5倍近く高騰した闇チケットの登場にダフ屋が幅を利かせているのだ。
同日、松坡警察署は40人余りの人員を投入してダフ屋集中取り締まりに乗り出した。
蚕室(チャムシル)野球場では試合開始3時間前の午前11時から数十人ダブ屋の暗躍が始まった。 帽子やサングラスなどを着用したダブ屋は、チケットを確保できず、地団太を踏んでいる市民たちにそっと近づき、"野球見に来たんか?""チケットは、手に入ったの?"と低い声で取引を試みた。 '稼ぎ時' を迎え、普段地方で活動していたダフ屋も上京した。 これらの 'ちゃっかり商魂' にチケット購入に失敗した市民たちは怒りをぶちまけた。
キムジミンさん(23)は "最初は15万ウォンと言っていたが20万ウォンまで値上がりした"、"報奨チケットよりダブ屋が無礼をしてでも必ず届けする"と話した。
(ソウル/みそっち)
球場はともかく客席規模が小さいことで知られる韓国のプロ野球現場ですが、せっかくの屋根つき球場(高尺スカイドーム)のネクセン・ヒーローズは出番が無かったということで試合はどこかほかのところでやっています(野球場なんて興味ないし)
韓国にはハングルで書くと"闇チケ商‶と書くダフ屋さんていうのがありますが、やってることはニホンの相撲茶屋と同じようなものです。 売っているものは正規の入場券ですし、遅れてやってきたひとが観戦したいという欲求があればそこで商売が成り立つだけのことです。
こうした朝鮮伝統文化に対して警察当局ではどのように対応しているのかというと。 個人間の取り引きには韓国警察は‶万事不介入〟ですから被害申告があればそれから動きます。 いっぽうのダフ屋さんもそれだけで生計を成り立てているツワモノですから、被害申告が出ないけど利益は出るという価格設定で取り引きを開始します。
実はこのチケットだって、いらなくなったのを拾ってくるわけじゃないですから人気ゲームであればやはり定価で買うしかないですね。 そこで並んで買う? いえいえ今時はネットでクリック一つでOKですからそっちの専門家っていうのがいるわけです。 そこから仕入れてきて試合現場入り口で商売するひとがツワモノってことです。
そのクリックひとつでチケットを押さえちゃうほうは当然転売目的だけでクリックしているわけですが、韓国にはこれを取り締まる法律が無いんですって。
試合は2~3時間くらいで終わるのでしょうか。 すると、遠く大邱からやってきて、KBO韓国シリーズ第4戦の始まる、蚕室球場の入り口にいたダフ屋さんからようやくチケットを手に入れて無事試合を観戦(応援チームは勝ったらしい)したキムさん(仮名)とヨンさん(仮名)のふたりは今日中に家まで帰り着くKTXのチケット売り場前で再びダフ屋さんに会うことになったりするのです。
このダフ屋さんっていうのは冒頭に出てきた"とぼけたダフ屋"さんなんですね、チクられて警察につかまっても留置場に行くわけじゃありません。罰金20万ウォン(2万円くらい)を払うというつもりでサインをすればその場は解放されます(あとで警察に行くけど)。 警察はあとで取り調べを行なうんですが、これがまた中々有罪になりません、それで処罰を簡単な罰金にしたのです。 警察はほかにも大勢捕まえなきゃなりませんから警察に出頭するという約束をすればその場で本業復帰が可能なんです。
ダフ屋さんにすれば手持ちのチケットの買い手を探す貴重な時間が失われたのですから大損害ですよね。 ダフ屋さんのポケットには "キムさん(仮名)とヨンさん(仮名)のふたり" に売った代金と、売れずに残ったチケットがあるんですが、現行犯とはいってもダフ行為の容疑者のポケットの中身を調べる権利は警察にはありませんから余罪も出てきません。 そこでもうひと稼ぎしようとKTXの駅で網を張っていたら2人が現れたってことです。
よかったですね。(ホントカ)
さらにハナシを長引かせると、ソウル松坡警察署が運営する '闇販売防止公益申告センター' っていうのは文字通り闇販売を取り締まるものですが、この通報先は蚕室球場に設置されたものなんですね。 見た目は場外チケット売り場とか宝くじ売り場とか警備員室みたいなものです。 ↓↓↓↓
これ、営業時間は球場前に人が並ぶ時間から客が場内に入るまでが勝負なんですよ。その辺はダフ屋さんといっしょです。
問題なのは、通報者にチケット進呈するところなのです。 このチケット代金は球場が負担します。 定価でネット発券されたほうはイイんですが(イイノカ) 警察が通報者にくばった無償チケットのひとの座る席が外野自由席なんてことじゃ通報した人が暴れるので内野席だそうです。 (韓国には外野席文化が無い)
すると1塁側か3塁側にするかですよ。 地元チームの応援でチケットをダフ屋さんから買うのは悔しいですから1塁側ならなんとかもぐりこめそうです。(常設応援団の無償入場パスをパス回しして大勢が無償観戦してたことがある) 過去カキコ : 韓国の不正入場文化をご覧下さい
一方のお客さんチームは3塁側だそうですが、チケットの無いおのぼりさんも3塁側に集中するでしょう。 ということで '闇販売防止公益申告センター' は3塁側に設置されています 3塁側席の売り上げはお客さんチームの取り分じゃないですか、そこから無償進呈チケットまで出すのか!っていう不満があるようです。
韓国の野球観戦をちょっとだけ
韓国の野球観戦スタイルは、赤組と青組に分かれて凄絶な野次合戦から始まりますうっかり相手チーム席なんてところに座るようなことになると前や横からも物が飛んでくるそうですよ
まかりまちがってもソウル旅行のついでに現地のプロ野球でも見ながらビールとチキンなんていうのはお気をつけください
やきう 3回言ってみて