韓国流 登山と飲酒
やかんに入ったマッコリ つまみは青唐辛子に味噌
二度付けもOK、これがコリアンスタイル 実は苦いだけのやせがまんなんだけど
コロナなんて気にしない、登山で感染するのは他人事だもの
▲テーブルと椅子はずっと置きっぱなしだ。誰かが動かそうものなら暴れちゃう
▲二度付け禁止なんていう概念は無い、同じ味噌を舐めた仲なんて言葉もあるくらいだ
登山客Pさん:「ええ、青唐辛子とコチュジャンだけですよ、マッコリがやかんに入っているのはイイですね」
酒類提供者:「マッコリ1杯が2千ウォンです。青唐辛子はサービスですよ」「取り締まりは無いですね、注意を受けたこともありません」
2018年には、自然公園(国立公園、州立公園、郡立公園)内を飲酒禁止区域を指定し、国立公園委員会の民間参加を拡大するなどの内容を盛り込んだ「自然公園法施行令」の一部改正案が閣議で議決された。
この議決に基づいて、自然公園内の避難所・探訪路・山頂部などの公園管理庁で指定する場所や施設での飲酒行為が禁止されている。1次違反時には、5万ウォン、2次違反時から10万ウォンの過料が課される。
但し、違反取り締まり時の記録を残さないため、何度目でも初犯になっていると見られる。
実は公園飲酒のメッカで知られる漢江公園もたびたび飲酒禁止が話題になる。しかし現時点では、販売や提供は禁止だが、飲んで騒がないと取り締まりの対象にはならないようだ。
(翻訳/みそっち)
マッコリは常温ですよ。韓国で飲まれるマッコリは、麹風味のコメとぎ汁+焼酎割りですが、やや粘り気を感じます。甘味料も使われていますね。微発泡性なんですが、やかんに入れておくと酸っぱいにおいがしてくるのが特徴です。
これにアルマイトの金属味がプラスされるのがマッコリの楽しみ方なのです。
これをコップで飲むとにおいが鼻につくのでお椀で飲むようになっているんですね。
さて、大ぶりな生の青唐辛子に韓国味噌やコチュジャンを何度もつけてまるかじりするのは韓国の居酒屋でも単品のメニューとしてはあまり見ることの無いスタイルです。 ※無料のキムチなどと一緒に出てくる
ただし、韓国の酒飲みはこれがカッコイイと思い込んでいるようで、1990年代に公開された映画の影響だと知られていますよ。 やってみるとわかるんですが、苦いだけの唐辛子に韓国臭のする韓国味噌やコチュジャンをつけてみても罰ゲーム水準なんです。まぁ焼肉の口直しの青唐辛子はイイんですけどね。
とまぁ、公園や登山と言えば韓国では飲酒がセットになっているんですが、「登山なんて疲れるだけ」「みんな飲んでるのに自分だけ飲まないなんてありえない」「飲酒命」という中高年層の中でも、実は登山飲酒するのは登山する余裕のあるひとだけなのです。
いわゆるマクドナルドに座ったままのひとや、バッカス公園で将棋を指しているお年寄りらは普段からマッコリを飲む酒代にすら事欠くのが普通です。酒を飲む余裕があってこその登山や公園散策ですから、逆に考えてみると、金を持たないバッカス公園老人などよりも登山老人のほうが攻撃性が高いと言えるでしょう。
そういうところ(登山路)ではつまらないことでいざこざが起きがちです。これは韓国人しかいないのにバッカス公園ではお酒を飲んで暴れるひとがいないことと対照的ですね。
このように韓国社会では住み分けができているわけですから、登山をするおばちゃんも当然のように缶ビール持参で登山します。まぁ山頂のマッコリ酒場で飲んじゃうおばちゃんはいないと思いますけどね。
※この青唐辛子って海外から種を買ってくる海外の品種なんですよ。